オリ分配ドラフト説明に選手たちが猛反発
分配ドラフトに関する説明会が、選手の反発で大紛糾した。明日8日の楽天との分配ドラフトを前に、オリックス小泉隆司球団社長(64)は6日、神戸市西区の合宿所で1、2軍選手に説明会を開いた。だが礒部公一外野手(31)が事前に移籍希望を公言し、礒部をプロテクト枠から外すなど近鉄の一部選手を「優遇」する球団の姿勢にオリックスの選手たちが猛反発。合併新球団は分裂の危険を抱えたまま、陣容決定後の10日にも結団式を行う。
選手たちの反発は、予想をはるかに超えていた。この日、小泉球団社長と中村GMは1、2軍選手と対面し、現状を説明した。「分配ドラフトの結果、どこのチームに行っても頑張ってほしい」と激励で終わるはずだったが、選手側からの質問で、雰囲気は一転、緊迫したものになった。
中村GMが「谷、何か(質問は)あるか?」と問いかけたのがきっかけだった。谷は「礒部がプロテクトを外れたと(報道には)あるけれども、本当ですか?」と質問。プロテクト枠の個人名は「一切公表しない」方針で小泉社長、中村GMから明確な答えは返ってこなかった。しかし塩崎が再度「実際のところ、どうなんですか?」とたたみかけた。そこで中村GMが「彼はプロテクトから外した」と明言。これに小泉社長が「それを言うたら、あかんやないの」と仰天した。
これをきっかけにオリックス選手が抱えてきた不満が爆発した。両首脳は選手たちの「何で外したんですか?」「プロテクトを拒否し続けたからですか?」の詰問にあい、合併新球団への「熱意が感じられなかったからです」と説明したが、この答えがいっそう反発を招く結果になった。
選手たちは、礒部を攻撃したわけではない。塩崎も「礒部の心情は理解できる」と語った。オリックスナインが反発したのは球団の姿勢だ。自軍ナインには「プロテクトは拒否できない」と厳命しながら、近鉄側の移籍希望は認め、プロテクト枠に入って当然の礒部を「熱意のなさ」を理由に外してしまった。
確かに、ストを回避した9月23日の労使交渉で、小泉社長が近鉄選手の処遇について「できる限り柔軟に選手と面談しながら決めていきたい」と発言した。だからといって、自分たちをないがしろにしてもいいはずはない。選手たちは姿勢そのものを追及しようとしたが、球団側は「時間がきたので」と一方的に説明会を打ち切った。
谷は「みんな納得していないでしょう」と顔を曇らせ、川越も「10日か11日に団結式をやると言われたけど、団結なんて出来るんですかね」と困惑しきり。穏健派だったオリックスの選手たちも、ついに噴火。分配ドラフトを前に、事態は大荒れとなった。
[2004/11/7/09:19 紙面から]
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