オリ騒動、自由枠金子に契約見送り発言
合併新球団オリックス・バファローズに16日、「空指名騒動」が持ち上がった。15日の実行委員会で、オリックス小泉隆司球団社長(64)がすでに自由枠での獲得が公示されているトヨタ自動車・金子千尋投手(21=長野商)について、契約しない可能性をほのめかしていたことが明らかになった。
事の発端は、数日前にトヨタ自動車側から来た連絡だ。金子はアマ最後の大会として、20日からの社会人選手権(大阪ドーム)で登板する予定だった。しかし右ヒジに遊離軟骨を抱えているため、これを回避するという内容だった。
オリックス側は金子に遊離軟骨があることは承知していたが、念のため前日15日に球団の検査を受けさせた。その結果、来季以降の投球に支障がないことがわかったが、この件をきっかけに小泉社長は『プロ球団が契約した後に、以前からあった故障が発覚した場合はどうなるのか』とかねてからの疑問を実行委員会の席で提起した。
一方、コミッショナー事務局は、自由枠選手の獲得を急きょ変更するようなことが実際に起これば、プロアマ間の関係が悪化することを懸念。トラブルが起きた場合には、球団でしっかり対応する必要性を説いたという。1つの意見としての問題提起が公式の場でなされたことで、思わぬ波紋を呼んだというのが真相のようだ。
この日のスカウト会議後、中村勝広GM(55)は「金子? 何の心配もしていない。(獲得は)予定通りです」と語った。だが今回の問題が報道されることを予測した熊野スカウトがトヨタ自動車側への説明に追われるなど、水面下では関係者のドタバタ劇が展開されていた。
[2004/11/17/11:05 紙面から]
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