中日野口、シート登板で課題露呈
中日の沖縄北谷キャンプで21日、シート打撃に左腕先発候補の野口茂樹投手(30)と新外国人ルイス・マルティネス投手(25=ロッキーズ)が登板。野口は新球フォークを試投したが、競争から抜け出すだけのアピールには至らず。マルティネスは走者を出してからの投球やセットポジションなど課題山積。森投手チーフコーチから厳しい声が出るなど、早くも土俵際に立たされた。
マウンドの野口は大きく首を振った。森へのカウント2−3。復活を目指す左腕が選択したのは直球でも宝刀スライダーでもなくフォーク。128キロの新球がストライクゾーンからボールゾーンに落ちると、森のバットが空を切った。
「(空振りは)たまたまじゃないですか」と話した野口だが、この1球には様々な意味が込められていた。オフにはトレード要員とされ、大減俸を受け入れて残留。屈辱的なシーズンからの復活を目指した今キャンプでは直球とスライダーの投球からの脱却をテーマに掲げ、フォーク習得に取り組んでいた。ここ数年、チャレンジしては挫折していたフォークをようやくモノにできる感触を得ていた。「フルカウントから投げられない球は試合では使えない」が持論。森への1球は完全復活に向けて一つの収穫となったはずだ。
もっとも、この日のシート打撃登板の結果は打者8人に対して2安打1失点。直球は最速140キロが1球だけと、スピード、キレとも物足りなさが残った。さらに決め球のスライダーも調整途上でいきなり川相に左翼への二塁打を許すなど、山本昌に続く左の先発候補1番手へスンナリ名乗りとはいかない。「これからも頑張ってやっていくだけです」。まずは新球フォークを試した。野口の逆襲が本格的に始まった。【伊藤馨一】
[2005/2/22/10:01 紙面から]
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