中日山井“清原斬り”今季初勝利
<中日6−1巨人>◇23日◇ナゴヤドーム
中日が山井大介投手(26)の力投で巨人に連勝した。前夜のエース川上に続き、500号を狙う清原を完ペキに封じ、8回2死まで1失点。今季初勝利を手に入れた。先発の柱として期待される4年目の右腕がウルトラセブンのテーマ曲に乗って痛快G倒ショー。首位固めの材料がまた一つ増えた。
8回2死で落合監督はマウンドにやってきた。完投は逃した。だが、やり返すことができた。そう快感は特別だった。試合後、ベンチ前での勝利のハイタッチ。笑顔が消えることはなかった。平井からウイニングボールを手渡されると大事そうに握り締めた。今季4試合目での初勝利。開幕2戦目の先発を任された首脳陣の期待にようやくこたえることができた。お立ち台に立った山井の顔には仕事をやり遂げた充実感が漂っていた。
「この前(9日)の巨人戦でやられていたので、その借りを返すことができてよかったです。やられたらやり返さないといけないですから」。象徴的だったのは7回、500号に意気込む清原からスライダーで空振り三振を奪い、マウンドで吠えたシーンだ。気合のマウンド。9日の初回に先制3ランを浴びた相手に真っ向勝負を挑み、3打数無安打とやり返した。7回 2/3 で5安打1失点は攻め続けた結果だった。
どうしても勝ちたいという気持ちは、バットにも伝わった。3点を先制した4回2死一、二塁。巨人先発桑田に必死に食らいついた。カウント2−1からファウルで4球粘った末の8球目。135キロ直球を右中間に運ぶ2点適時二塁打。「ボクの場合は、同じことを何度も繰り返せないんです。そのへんの危機感はありました」と山井は話す。プロ2本目の安打は、巨人の戦闘意欲をそぐとともに、自身を鼓舞する一打だった。
「安定しているな。先発ピッチャーはチームが勝っても、本人に勝ち星がつかないとな。最初のころに比べて本来の山井に戻りつつあるよ」。試合後の落合監督は、開幕から2試合は立ち上がりに苦しんでいたが、前回16日の阪神戦で8回1失点に続く内容に確かな手ごたえを得た。右肩痛のドミンゴ復帰にメドは立たない。だが、川上に次ぐNO・2の座に山井が確実に近づいた。【伊藤馨一】
[2005/4/24/09:32 紙面から]
写真=5回表2死、山井はキャプラーのファウルフライを指さす
|