中日福留「もう大丈夫」3安打5打点
<中日15−9横浜>◇1日◇横浜
中日福留孝介外野手(28)が、2試合連続アーチで完全復活へのノロシを上げた。1日の横浜戦(横浜)の5回、横浜岸本からバックスクリーンに飛び込む4号3ラン。3回の中前適時打、6回の右前打を合わせて今季2度目の3安打をマークした。試合は今季最多タイの18安打で今季最多の15点を奪い、終盤にリリーフ陣が捕まりながらも逃げ切り勝ち。チーム状態がまだ落ち着かない中での福留の復活は、5カード連続の勝ち越しで連覇へと突っ走るチームをますます加速させる。
長かった…。開幕から1カ月間、暗闇の中でもがいてきた福留が、ようやく出口を見つけた。調子が上がってきたと思ったら、すぐにどん底にたたき落とされる…。打撃フォームが固まらず、思うような打撃ができない日々にはもう戻らない。「もう、吹っ切れました。長い間、チームに迷惑をかけてきたので、それを少しでも取り返してきたいです」。お立ち台で見せた会心の笑顔が、完全復活を表していた。
復活への「祝砲」を上げたのは、5回だった。1死一、二塁で横浜2番手岸本の147キロをジャストミート。打球はバックスクリーンを目指して一直線に飛んでいった。4月30日に続く、今季初の2試合連続アーチ。3回の中前適時打、6回の右前打と合わせ4月8日の巨人戦以来、今季2度目の3安打猛打賞に5打点と爆発した。安どの表情で「もう大丈夫だと思います」と話す言葉に実感がこもっていた。
ネクストバッターズサークルで投手とのタイミングを計る際に、左足に体重を乗せ、左手を引く。最近、繰り返しているこの動作に復活へのカギが隠されていた。素振りをするフォームは、PL学園の先輩立浪とウリ2つ。「高校の先輩ですからね」といたずらっぽく笑う。左足に体重が乗ることで、前への体重移動を防ぎ、ボールを長く見て、見極めることができる。フォームが固まったことで、結果につながっている。
首脳陣によるレギュラーはく奪への「最後通告」など、素質が開花した02年以降で最も辛かった1カ月が終わった。そして5月。ようやく本来の自分を取り戻した。だが、福留に油断はない。「1日、2日で終わってしまったら、意味がないですからね。これからも思い切ってやります」。5月初戦に勝ち、貯金は今季最多タイの8となった。連覇に向けて、早くも独走状態のチームにまた1人、役者が帰ってきた。【伊藤馨一】
[2005/5/2/11:03 紙面から]
写真=5回表1死一、二塁、中越えに3ランを放つ福留
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