オレ流制裁?“サンドバッグ”山井を続投
<ソフトバンク12−2中日>◇28日◇福岡ドーム
「さらし者」だった。1−9の7回のマウンドでは中日先発山井がまだ投げ続けていた。先頭城島、ズレータに連打を浴びてもベンチに動きはない。落合監督は、ただグラウンドを見つめているだけだった。6回まで14安打9失点。通常なら交代させているケースでの続投。前日27日に劇的な逆転勝ちで連敗を5で止め、連勝を狙った試合。そこで無残な姿をさらした山井へのオレ流監督の制裁だった。
落合監督が激しい口調でゲキを飛ばしたのは、6回だった。ズレータのソロで0−5とされ、続くカブレラに中前打を打たれた後、マウンドに足を運んで言った。「ここでどう踏ん張るかで、お前の真価が問われるんだ!」。だが、山井はここから4失点と立ち直れなかった。「裏切られた」格好のオレ流監督は激怒。あとは静かだが冷たい笑みを浮かべて、ただベンチに座っているだけだった。
「ちょっと…。今日はすいません…」。試合後の山井は視線を下に落としたままこう話すのが精一杯だった。そんな右腕とは対照的に、落合監督は淡々と話した。「あんなゲームで誰を手助けに出すんだ。悔しい思いをすればいいんだ。それを次にどう生かすか。そのためにアイツに1試合やったようなもんだ」。選手を決して責めないオレ流監督が見せたこの日のさい配が、泥沼の深さを象徴していた。【伊藤馨一】
[2005/5/29/09:51 紙面から]
写真=6回表、落合監督(右から2人目)が山井(中央)にアドバイスをおくるも、この回大量失点となる
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