平安、立命館宇治に苦勝/高校野球
<高校野球京都大会:平安4−3立命館宇治>◇20日◇2回戦
第87回全国高校野球選手権大会(8月6日開幕、甲子園)の京都大会で、平安の「城島2世」炭谷銀仁朗捕手(3年)が好守でチームを3回戦に導いた。上位候補として注目する阪神は「高校時代の城島と非常によく似ている」と素早い送球を絶賛。オリックスも高校ドラフト1位指名を検討するなど、分離ドラフトの目玉に浮上した。
1度聞いたら、まず忘れない。世にも珍しい名前を両親から贈られた炭谷銀仁朗が「城島2世」を襲名した。初回の守り、2死一、二塁の大ピンチで一塁走者をけん制でアウトに。公式戦初先発の1年生右腕、福島大輝(だいき)から「ピンチでいつも助けて下さる先輩です」と ハート 視線を送られ、ネット裏のスカウトも「城島2世だな」と熱〜いため息をついていた。
「炭谷君を見たとき、高校時代に初めて城島を見たときと同じ衝撃を受けたんです」と明かすのは阪神池之上スカウト。ダイエーのスカウト時代、別府大付(大分)の城島を視察した。衝撃の理由は送球の速さ。捕球から二塁送球を試みてベースに到達する時間は、プロ注目の捕手で1・9秒。炭谷の場合は1・88秒をたたき出し、城島と共通するインパクトで阪神スカウトのハートをKOした。
高評価では、オリックスも負けてはいない。即戦力の先発投手と高校生捕手の補強を今年の2大テーマとしているが、強肩好守に高校通算44本塁打を誇る炭谷を見逃すわけはない。19日、希望枠と高校1巡目の両取りが可能な暫定ドラフト案が承認された。これまで京産大・平野佳寿投手(4年)の獲得に全力を挙げてきたが、高校ドラフトの1巡目で炭谷指名を検討する。ソフトバンク、中日、巨人、横浜なども編成トップを送り込み、11球団が2時間29分の試合でたっぷり炭谷を堪能した。
「けん制アウトは、よく狙うんです。でも打つ方でタイミングが合ってない。腰が開いてしまって」。強敵・立命館宇治を倒しながらも、炭谷は3打数1安打に不満顔だ。名前の由来は、本宮ひろ志の人気漫画「硬派銀次郎」。練習と1食どんぶり8杯の食欲で鍛え上げた体は、胸囲1メートル超。頼れる主将の銀仁朗が、高校ドラフト1巡目の目玉に浮上した。【堀まどか】
[2005/7/21/10:05 紙面から]
写真=「城島2世」を襲名した平安の炭谷、立命館宇治を相手にハツラツとしたプレーを披露した
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