市和歌山商・田島ら熱中症ダウン
第87回全国高校野球選手権大会(8月6日開幕、甲子園)の和歌山大会で、主戦投手2人が熱中症で倒れ、救急車で病院に運ばれるアクシデントが起きた。紀三井寺球場での試合で、センバツでも投げた市和歌山商・田島康平投手(3年)が耐久戦で完投勝利後にダウン。近大新宮−海南戦では海南・鳥松健斗投手(3年)が延長10回を投げ終わった時点でベンチで倒れ、病院へ。京都大会が行われた西京極でも5人が倒れるなど、猛暑による事件が相次いだ。
市和歌山商の田島は、7回3失点完投でコールド勝ちを決めた後、ふらつきながらトイレへ行き、そこで倒れてしまった。チームメートらは床に崩れ落ちたエースに仰天。症状は、明らかな熱中症。家族や岡本信夫野球部長も駆けつけ、和歌山医大に救急車で運ばれた。
実は朝食を取らずに試合に臨んでいた。田島は今春センバツ1回戦で、常総学院(茨城)相手に自責ゼロの5失点完投。経験豊かな左腕も最後の夏を迎え、緊張感は高まっていた。「食事がのどを通らなかったようです」と真鍋忠嗣監督も心情を思いやった。
点滴治療で元気を取り戻した田島は「ゴハンは食べなさい」と周囲からお小言をもらった。夜には真鍋監督に電話で「次の試合は大丈夫です。必ず投げます」と24日の準々決勝登板を伝え安心させた。
一方、海南・鳥松は延長10回を投げたあとベンチでダウン。救援した投手が打たれてサヨナラ負け。海南病院に運ばれた鳥松は元気を回復したが、和歌山高野連・竹中雅彦理事長は「打たれた投手が泣いていたのがかわいそうで…。今日は薄曇りで風も強かったし、それほどひどい暑さでもなかったんですが」と話した。
京都大会開催中の西京極でも、京都学園を応援に来た同校生徒4人と一般客1人がスタンドで倒れた。5人とも救急車で病院に運ばれ、治療を受けた。
[2005/7/23/11:45 紙面から]
写真=先発完投した市和歌山商の田島だが試合後ダウンした
|