東邦木下“揺れる”日ハムが指名あいさつ
3日のプロ野球高校生ドラフトで日本ハムから3巡目指名された東邦(愛知)の木下達生投手(17)が5日、名古屋市名東区の同校で指名あいさつを受けた。意中の球団だった中日以外の指名にドラフト当日涙もみせた木下は、揺れる胸中を示すようにこの日も1度は対面を拒否。森田泰弘監督(46)に説得されてあいさつは交わしたが、今後も交渉難航は必至。週明けに予定される次回の話し合いが注目される。
あいさつの場となった校長室に姿をみせた木下の表情が、すべてを物語っていた。伏し目がちで、視線が定まらない。山田スカウトディレクター、今成スカウトに「今日は遠いところからありがとうございます」と頭を下げ名刺を受け取ると、同席せず教室に戻った。
当日は入団に前向きな姿勢もみせていた。しかし、時間の経過とともに縁がなかった地元中日への思いが募ってきた。この日も1度は対面を拒否。森田監督が「失礼に当たる」と説得し、何とか校舎1階の校長室まで降りてきた。
日本ハム側は、1巡目指名の陽(福岡一)より1日早く足を運んだ。山田スカウトディレクターは「かなり混乱しているみたい。難航? 予想はしていたが、ちょっと大変だなと思います」と渋い表情だった。
気持ちは揺れている。3日夜には森田監督に「社会人で3年間やってみたい」と漏らした。この日も「社会人も考えています。今日お会いしたけれど、気持ちは何も変わりませんでした」と言った。
しかし、木下も森田監督も日本ハムに対する悪い印象はもっていない。そこに今後の話し合い次第では、状況が変わる可能性も残っている。初対面のこの日はあいさつに終始したが、本人と両親が同席する週明けにも予定される次回交渉が大きな意味を持つことになる。
そのあたりを森田監督は「次回の交渉で木下本人の気持ちが動かなければ、ダラダラと長引かせるのは日本ハムさん、お話のある社会人さんにも失礼になる」と言った。日本ハムに長期戦の選択肢はなく、次回の交渉で一気に口説き落とせるかどうかがカギになりそうだ。
[2005/10/6/11:33 紙面から]
写真=3巡目指名を受けた日本ハム側と初対面。あいさつする東邦木下(中央)
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