広島前田1億8800万更改、来季鉄人宣言!
広島前田智徳外野手(34)が21日、広島市内の球団事務所で契約交渉に臨み、3300万円増の1億8800万円で更改した。希望の2億円には届かず渋い表情を浮かべたが来季への意欲は十分。12年ぶりの全試合出場を自信に、フルイニング出場を視野に入れた。2度の手術を経験したベテランが「鉄人」を目標に掲げた。
あっ、前田はベンチか…。終盤のチャンスで主軸にぽっかり穴が開いていることに気付き、がっかりしたカープ・ファンは少なくない。守備固めや投手交代の兼ね合いで前田は試合終了を待たずにベンチに退くことが多かった。しかし、もうファンに悲しい思いはさせない。「ケガはしたくないから軽率なことは言えない。でも来年、再来年にはフルイニング出場できるようにしたい」。2度の手術を経験し、しかも来年35歳を迎えるベテランが仰天目標を口にした。
勝利のための決意だ。この日は3300万円増の1億8800万円で1発更改。今季は12年ぶりに全試合出場を果たし、自己最多の32本塁打、打率も3割1分9厘と充実したシーズンを送った。希望額は2億円を最低ラインに設定。しかしチームは最下位に低迷。打って当たり前の立場ということで最低額にも届かなかった。
「勝ちゲームで打てばプラスアルファがある。でも負ければ、ただの出塁、ただのヒット」。本人もチーム成績の大切さを理解している。だから最後までグラウンドに立ち、勝利を見届けたい。当然、査定ポイントでは途中交代よりもフルイニング出場のほうが高い。自分のため、チームのためだ。
フルイニング出場と言えば、かつての同僚である阪神金本の専売特許。「カネさんぐらいしかできないでしょう。(ケガの)恐怖心は少しずつなくなってきている。コンディションも上がってきているし、最終的な目標ではある」。打撃の天才が今までとは違う領域を目指す。前田はベンチか…、とは言わせない。【田口真一郎】
[2005/12/22/08:50 紙面から]
写真=推定1億8800万円で1発更改した広島前田は希望額に届かず、渋い表情
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