【WBC】星野SD「あれは完全にセーフ」
<WBC2次リーグ1組:米国4−3日本>◇12日◇米カリフォルニア州アナハイム
記念すべき大会が台無しや! WBCの2次リーグ米国戦を現地で観戦していた阪神星野仙一SD(オーナー付シニア・ディレクター=59)が12日(日本時間13日)、「疑惑の判定」にあきれかえった。「あれは完全にセーフ」と言い切り、日本代表王監督の心中を代弁。「メジャーリーグの審判を引っ張ってくるのがWBCの権威じゃないのか」とマイナーリーグの審判を起用した主催者の米大リーグ機構と同選手会にかみついた。
怒りを通り越していた。1つの判定でガチンコ勝負が台無しになり、星野SDは憤った。現地14日のメキシコ戦でテレビ解説の予定があるとはいえ、必要より2日早く米国入り。それだけメジャーリーガー参加の国際大会に期待していた。
「残念のひと言じゃ終わらんやろ。力負けしたんならしょうがないけど、イチローと王さんのコメントでも分かるように、審判の権限以前の問題や。完ぺきにセーフ(犠飛成立)やなあ」
試合後は会見場にまで顔を出し、2人の言葉に聞き入った。この日は白のトレーニングウエア上下というスタイル。試合前もグラウンドに姿を現さず、阪神のSDというより1人の野球ファンとして見守っていた。
「2人の顔を見ていたら、涙が出そうだったよ。王さんも、あそこまでよく言ったもんだ。もっと言いたかっただろうけど」。問題の判定には、王監督の気持ちを代弁するように異議の速射砲を浴びせた。
「日本人だから(セーフと)言ってるんじゃないよ。野球人として言っている。審判にも「USA」って書いてあるんとちゃうか。サッカーみたいに第3国がやらんといかんな。アジア(1次リーグ)では、そうだっただろ。だいたい主審が、その瞬間にアウトって言わないかん。世界大会をマイナーの審判でやってるようじゃ…。メジャーの審判を引っ張ってくるのが、WBCの権威じゃないの。しかも初戦やで、国技が野球同士の国の…」
報酬面で折り合わず、WBCに大リーグの審判員が出場していない問題点を鋭く突いた。だが、もう判定は覆らない。求めたのは、準決勝でのリベンジだ。
「あと2つ勝って再戦? その気持ちが大事だね。判定勝ちではいかん、KO勝ちしないと。このメンバーなら、勝てないことはないよ」。“闘将”は最後に王ジャパンを勇気づけることも忘れなかった。【浜田司】
[2006/3/14/09:59 紙面から]
|