走る凶器!オリ清原、二塁手ブっ倒す
<オープン戦:ヤクルト2−2オリックス>◇18日◇神宮
オリックス清原和博内野手(38)が18日ヤクルト戦(神宮)で闘志あふれる走塁でチームにカツを入れた。3試合連続安打した4回1死一、三塁の場面。北川の内野ゴロで一塁走者だった清原はヤクルト二塁・田中浩へ豪快なタックル。併殺崩れを誘う間に1点を奪った。チームはベストオーダーを組みながら4連敗。開幕まで1週間を切り、危機感を抱いた男・清原が体で示した闘魂注入だ。
北川の打球は6−4−3の併殺コース。それでも清原は勢いを緩めず、二塁カバーに入った田中浩に巨体ごとぶつかって行った。もんどり打って倒れた田中の一塁送球は間に合わない。1点リードの4回1死一、三塁。清原が“殺人スライディング”による併殺崩しで貴重な追加点を奪った。最後は覆いかぶさった田中を両手で“ヨシヨシ”。抱きかかえて起こす貫録まで見せた。
「田中は(東京の)同じジム(仲間)やし、あんなんソフトタッチや。公式戦やったら吹っ飛ばしてるよ」
チームにカツを入れる闘魂タックルだった。中村監督が「本ムチを入れる」と意気込み、ベストオーダーを組んでいる8泊9日の関東遠征は白星なしの4連敗。開幕まで1週間を切りながら、オープン戦最下位寸前の沈滞ぶりを打破したかった。
「ああいう場面がシーズンでも増えればいいな」。無言のカツに北川は武者奮い。「あれだけ熱い人が前にいると僕の気持ちも熱くなる」。決して足の速くない男が再び同点にされた9回、同様の迫力スライディングで初の二盗。試合は引き分けたが清原の思いはナインに伝わっていた。
「そんなんもう(気合)入っとるよ。オレ東京(遠征)来てから必死やもん。でも藤井から打てたのは自信になるね」
猛烈スライディングの契機になる出塁は、藤井の変化球をとらえた右翼フェンス直撃のヒットだった。移籍初の3戦連続安打。特にここ3試合は13打数5安打で打率3割8分5厘。男・清原が乗りに乗ってきた。【松井清員】
[2006/3/19/11:32 紙面から]
写真=4回表1死一、三塁、打者北川の遊ゴロで一塁走者清原(右)は二塁へ激走し併殺を防いだ。野手は田中浩
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