大久保入団会見第一声はマジョルカ万歳
【パルマデマジョルカ(スペイン)18日=益田一弘】マジョルカFW大久保嘉人(22)が、正式に誕生した。17日深夜に現地入りした大久保はこの日、スペイン1部マジョルカの本拠ソンモイスで入団会見に臨み、背番号17の赤いユニホーム姿を披露。来年6月末までのレンタル移籍後は、移籍金200万ユーロ(約2億8000万円)で5年間の完全移籍がつくオプションも用意された。降格危機のC大阪を救った大久保が、大きな期待をもって迎えられた。
大久保が、晴れ舞台でニヤリと笑った。地元記者にスペイン語をせがまれた時だ。「Visca(ビスカ) Mallorca!(マジョルカ万歳)」。スペイン語ではなく、地元のカタルーニャ語で声を張り上げた。4つの公用語があり、地域間の対抗意識の強いお国事情を理解した機転の利いたコメントに、約100人の報道陣から笑い声が響いた。
ついにあこがれの地に到着した。世界最高峰の攻撃サッカー。「裏に抜けるスピードとドリブルを一番、得意としている。自信はある。点をたくさん取りたい」と堂々と言った。クペル監督率いるチームは20チーム中19位と降格危機。C大阪を残留させた救世主を必要としている。大久保は年末年始を返上して独自調整を行う。「(レギュラーを)できれば早めに取りたい」と来年1月9日のデポルティボ戦に照準を定めた。
クラブの期待も大きい。17日の空港到着時は、報道陣同士での小競り合いが起きるなどパニックも起こすほどの注目度。この日、会見に同席したアルマニ会長は、契約内容に言及。来年6月末のレンタル期間終了後は移籍金200万ユーロで10年までの完全移籍を用意。通常3年程度のスペインリーグで5年は異例の長さだが「育てていきたい。移籍金はクラブが全部出す」と断言した。
大久保は会見後、17番の赤いユニホームに身を包んだ。スパイクをホテルに忘れて、代用品を使うアクシデントにも「(スタジアムの)雰囲気がいいところですね」とうれしそうに言った。
目的はチームの残留と城、西沢が勝ち得なかった完全移籍を勝ち取ること。「完全移籍? 結果を残すこと。チーム(順位)を上にあげればと思う」と自信たっぷりに言った。19日にはメディカルチェックを受け、マジョルカ大久保が第一歩を踏み出す。
[2004/12/19/10:19 紙面から]
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