大久保がパルマの日本語講座の「教材」に
【パルマデマジョルカ(スペイン)15日=益田一弘】マジョルカFW大久保嘉人(22)の効果が、教育現場にも波及した。パルマ市在住の日本語教師佐々木幸美さん(41)が、大学や中学、高校で大久保を「教材」として授業に取り入れ始めた。大久保の活躍で、マジョルカでは日本文化に対する関心が急激に高まっている。佐々木さんは将来的に、日本とマジョルカの交換留学生制度の確立を目指しており、大久保の存在が社会的な広がりを見せそうだ。
大久保が「教材」になった。14日午後4時、移民が多く住むパルマ市郊外のジュゼップ・スレダ中高校の日本語講座。佐々木さんが黒板に書いた「おおくぼ・ゴール・マジョルカ」の文字を指差して「これを読んでください」と生徒を指名した。生徒のダニー君(16)がたどたどしく「オオクボ」と答えた。佐々木さんは「ビエン(はい)、よくできました」と笑顔で言った。
大久保を授業に取り入れたマジョルカ在住7年の佐々木さんは「彼の活躍で多くの人が日本人に好感を持ってくれた。日本に興味をもつ人の間口が広がった」と説明した。12日にはパルマ市内にあるバレアレス諸島州立大学で初めて日本文化の特別講座を担当。従来の特別講座は10人程度の大学生が出席する程度だが、定員30人の教室がいっぱいになった。地元紙も「大久保の活躍で大盛況」と報道。同大学は、佐々木さんに2月以降も日本文化の特別講座の継続を打診したほど。佐々木さんは将来、マジョルカと日本の交換留学生制度の確立を目標にしている。「これからの彼の行動が日本人代表というとらえ方をする人が増える。受け入れられてほしいです」とさらなる活躍に期待をかけた。
マジョルカではこれまで日本といえば「武術、マンガ、ハイテク」だったという。それが大久保の活躍で変化。地元スポーツ紙のナイト・スポット紹介欄には「日本人の家」という広告も掲載されるなどあらゆる分野で日本ブームが起こり始めている。
[2005/1/16/09:50 紙面から]
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