G大阪吉原移籍へ、戦術上の問題で衝突
G大阪FW吉原宏太(27)が、移籍する可能性が高まった。5日、大阪・万博練習場で「(新天地で)1からリスタートしたい気持ちがある」と語り、今月中旬から始まる約1カ月半のJリーグ中断期間中の移籍の可能性を示唆した。1日の神戸戦で途中出場した際、戦術上の問題で西野朗監督(50)と衝突。その後、話し合いの機会を持ったが両者の溝は埋まらず。同監督も「もう使えない」と事実上の構想外であることを認めた。吉原が00年から6シーズンプレーしたG大阪から去ることになりそうだ。
伏線は1日の神戸戦にある。吉原は試合時間残り5分、リードした場面で途中出場。西野監督からは前線からの守備を指示されていたが「3─0で守備をしろと言われても…。自分はFWだから」と得点を狙いに行き、結果的にそれが西野監督の逆りんに触れた。試合後に話し合いの機会を持ったものの、両者の溝は埋まることはなかった。4日のアウエー磐田戦で今季初めて遠征メンバーから外れ、サテライトでの調整を命じられていた。
G大阪は現在3勝4分け3敗で11位。優勝争いから大きく後退している。西野監督は「彼(吉原)がしたことは規律違反だし、そういう選手がいるとこの厳しい状況を乗り越えられない。貴重な戦力だけど、もう使えない」と断言。事実上の構想外であることを認め、チームの協調性を重視。吉原を今後もメンバーには選ばない方針だ。
吉原は00年に札幌からG大阪入り。スピードを生かした突破を武器に、コンスタントに試合に出場してきた。昨季から大黒の成長もあり出場機会は激減。オフには移籍も検討したが「優勝を目指せるG大阪の中心でやりたい」と残留を決意。だが、今季は開幕から9試合連続でベンチ入りも先発は1度もなく「気持ちを維持するのが難しい」と漏らしていた。99年に日本代表にも選出されたストライカーは指揮官との衝突で働き場所を失い、復活するためには新天地を求めるしかない状況になってしまった。
[2005/5/6/09:02 紙面から]
|