名古屋マルケス有終ゴール!/ナビスコ杯
<ナビスコ杯:名古屋1−0鹿島>◇予選リーグ第4節◇28日◇瑞穂陸
FWマルケス(32)が鮮やかな「惜別弾」で名古屋でのキャリアを締めくくった。ナビスコ杯予選リーグ鹿島戦の前半4分、MF中村のCKを頭で合わせて先制。マルケスの最終戦で一丸となったチームがリードを守り切り、1−0で4月28日東京V戦以来1カ月ぶりの勝利をつかんだ。3戦全敗だった同杯初白星で、予選突破へ希望をつないだ。有形無形の財産を残した優良助っ人は、最高の形でフィナーレを迎えた。
ニアサイドへ飛び出し、頭をグイッと反転させた。方向の変わったボールは、右サイドネットを揺らした。前半4分の左CK。鹿島の警戒網をかいくぐるマルケス十八番の得点パターンがはまった。名古屋生活を締めくくる最終戦で主役が決めた。「最後の試合で点がとれてうれしい。チームが勝てたのもうれしい」。マルケスは感慨深げな表情で喜びを表現した。
公式戦最近5試合で1分け4敗。チームはどん底状態で迎えた送別戦だった。「送られる側」の点取り屋が決め「送る側」は奮い立った。「マルケスが最後だからみんな集中していた。球際の激しさも意識した」と先制弾を演出したMF中村。鹿島の猛攻に体を張り、激しくプレスをかけた。低迷期とは見違えるほどの気合がほとばしっていた。16本のシュートにも最後までゴールを割らせなかった。
1カ月ぶりの白星をつかんだ試合後。スタンドに手を振りながらマルケスは場内を1周した。傍らには長女アマンダちゃん(8)長男ハファエル君(5)がいた。練習場にも呼んだことがある最愛の存在だ。名古屋の強い慰留を断ってまで、6月から古巣アトレチコ・ミネイロ(ブラジル)へ復帰する決断の背景には家族の意向がある。クラブとのけんか別れではない。だからこそ、名古屋への感謝の念が募っていた。
「2年間ありがとう。家族にもファンにも感謝している」。何度も繰り返したお礼の言葉は当然、チームメートにも向けられた。数日前、日進市内のレストランで送別会を開き、寄せ書き入りのユニホームを贈ってくれた。その同僚たちに「今年の終わりにいいニュースが聞けるように頑張ってほしい」と言葉を贈った。負けていればナビスコ杯の予選突破が完全消滅していた瀬戸際でチームを1つにした最終戦。最高の置き土産を残し、マルケスは名古屋を去る。【北村泰彦】
[2005/5/29/10:13 紙面から]
写真=前半、ヘディングで決勝ゴールを決める名古屋FWマルケス(右)
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