G大阪、大黒の海外移籍阻止へ“先手”
G大阪が24日、日本代表FW大黒将志(25)に今夏の海外移籍阻止へ「先手」を打った。ブラジルに一時帰国したジーコ監督とFW柳沢、MF中田英を除く同代表は24日、コンフェデレーションズ杯の行われたドイツから関東、中部、関西に分かれて帰国した。調整のため万博練習場を訪れた大黒に、G大阪佐野泉社長(60)は「もし今、海外から欲しいと言われても拒否する」と通告。ブラジルから同点弾を決めるなど3戦2発で世界に名を売った点取り屋の流出に早くも危機感たっぷりだ。
まだオファーさえ来てないのに、G大阪が大黒の海外移籍にクギを刺した。「オファーがくれば誠意を持って対応するが、今の段階での移籍交渉には応じない」。大黒から帰国報告を受けた席で、佐野社長は最後にきっちりクラブの方針を言い聞かせた。
欧州王者ギリシャから決勝弾、ブラジルから同点弾とコンフェデ杯で「OGURO」の名前を響かせた。「プレッシャーや寄せは速くて強いけど、日本人の俊敏性は十分に勝負できる。それが分かってよかった」。大黒も世界との距離が近かったことを肌で感じたことを収穫にあげた。海外挑戦が視野に入り始めただけに、G大阪は敏感に反応して「先手」を打った形だ。
各国からスカウトが集結するコンフェデ杯。代理人の糀正勝氏は「各スカウトがクラブにレポートを持ち帰り、そこで分析してから、どうなるかでしょう」と話す。今後は正式オファーに発展する可能性もあるが、佐野社長は06年W杯後の移籍は容認しているが「当分は世界のオオグロを忘れて、G大阪のオオグロでJリーグの得点王を目指せ」と諭した。
大黒は帰国早々、グラウンドに出て約30分のウォーキング。ブラジル戦で打撲した左ふくらはぎも軽症と確認され、4日間の完全オフとなった。国内組で臨む東アジア選手権も「まだそこまで考えなていない」と意識は7月2日再開のJリーグだけ。「マークがきつくなる? 一緒ですよ、今年は最初から。また頑張るだけです」。フロントを慌てさせるほど急加速する大黒の進化は、まだ止まりそうにない。【西尾雅治】
[2005/6/25/09:50 紙面から]
写真=コンフェデ杯を終え帰国した大黒は、マイクに囲まれ記者会見を行った
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