G大阪、ラモス柏に気迫負け/J1
<J1:柏2−1G大阪>◇第24節初日◇17日◇柏
G大阪が「ラモス効果」にやられた。柏戦の前半13分、MFアラウージョ(28)の3戦連発となる今季25点目で先制も、闘将ラモスコーチ就任で戦闘集団になった柏に反撃され、FW玉田に2点を許し1−2の逆転負け。連勝は4でストップした。首位はキープしたものの、神戸に4−0で快勝した2位鹿島との勝ち点差は「1」。次節24日ホーム万博で臨む直接対決は、初タイトルをかけた大一番になる。
アラウージョのオーバーヘッドシュートが、ゴール頭上を越えていく。3分のロスタイム。FW松波、DFシジクレイが前線で張る最後のパワープレーも、柏の壁を突き破れなかった。首位G大阪が、足元をすくわれた。残留争いをする柏に1−2の逆転負け。気迫と勝利への執念でも負けていた。
「前節、0−4で大敗したチームとは思えないハードワークだった。1人によってこんなに変化するとは予想していなかった」
西野監督の言葉がすべてだった。ベンチに入った敵の新コーチ、ラモス氏が注入した闘争心。ボールの奪い合い、人へのマークは「ビデオで見ていたのとは違った」(DF山口)とG大阪が狙うパスワークも寸断された。
前半20分、後半6分と決められた玉田の2点は、宮本と山口が防ぎにいったボールが、いずれも相手側につながったもの。「アンラッキーだった」と宮本はうめいたが、G大阪には運を引き寄せるだけ気迫が欠けていたのかもしれない。
G大阪が最も優勝に近づいた00年第2ステージ。首位から陥落したのも12節の柏戦(1−3)だった。勝つしか優勝の可能性がない状態に追い込まれて臨んだ鹿島戦に1−2で敗れ涙を飲んだ。だが、今回は勝ち点1差の首位で、次節24日に鹿島と直接対決を迎える。
当時主将だった宮本は「1敗ぐらいでガタガタ言うてたら優勝争いはできない。切り替えることが大事」と語気を強めた。
西野監督も、まだ余裕すら漂わせる。「ワクワクしている。来週からがG大阪には今までにない1試合、1試合になる。そのスタートが鹿島戦。積み上げてきたチーム力をぶつけたい」。5年前の悔しさ、そしてこの日呼び起こされた闘争心。この敗戦を糧(かて)にできるか。G大阪の本当の力が問われるときがきた。【西尾雅治】
[2005/9/18/16:02 紙面から]
|