京都“雑草魂”でつかんだV/J2
<J2:京都2−0草津>◇第39節◇6日◇敷島公園
J1昇格を決めている京都が、開幕から1度も首位を譲ることなくJ2優勝を決めた。アウエーの試合に集まったサポーターの前で柱谷監督が宙を舞う。その時だ。喜ぶ選手の横でクラブ関係者が叫んだ。「早く帰らないと新幹線に乗り遅れるぞ!」。試合が終わったのは午後6時前で、会場の群馬から京都までは約5時間かかる。優勝の余韻に浸る間はなかった。
雑草魂を身に付けたシーズンだった。昨季はJ2屈指の選手を揃え、選手の待遇もJ1並み。しかし、今季は移動の新幹線は「のぞみ」ではなく割引の利く「ひかり」に変更。宿舎も1流ホテルからビジネスホテルに変えた。この日も祝勝会はせずに、最終の新幹線で帰路につく徹底ぶりだった。指揮官は「今までが良すぎただけ」と言うが、身に付いた甘えを排除した。
この日も雨の試合で荒れたピッチに苦しめられた。「劣悪な環境の中で、勝って優勝を決められたことが嬉しい。次はJ1での戦いに目を向けていく」と柱谷監督。2位福岡が敗れたため試合前には優勝が決まっていたがFW松田が後半15分に先制弾、終了間際にはMF加藤がダメを押し、しっかりと勝利で優勝に花を添えた。加藤は「もっとスキルアップして向上心を持たないとJ1では勝てない」。逞(たくま)しさを備えたクラブに変ぼうし、J1に挑む。【益子浩一】
[2005/11/7/09:39 紙面から]
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