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神戸三木谷社長、サポーターの前で涙の謝罪

試合後涙を流しながらあいさつする神戸三木谷社長(左から2人目)。右端はパベル監督

 J2降格が決まっている神戸の三木谷浩史社長(40)が、サポーターの前で涙の謝罪を行った。ホーム最終戦の広島戦を観戦。試合は今季を象徴するように後半ロスタイムの失点で2−3で逆転負け。これで年間最下位も確定した。三木谷社長は試合後のセレモニーで「すべては私の不徳の致すところ。すべての責任は私にある」とサポーターに謝罪。涙を流して、1年でのJ1復帰を誓った。

 あの三木谷社長が肩を振るわせた。左手に持った白いハンカチで何度も両目をふいた。ホーム最終戦終了後のセレモニー。ブーイングの中、あいさつの前に涙をこぼした。

 「選手の皆さん、サポーターの皆さん、申し訳ありませんでした。すべては私の不徳のいたすところ。残念ながら来年はJ2になります。すべての責任は私にあります。今年は本当にどうもすみませんでした」

 世間を驚かせてきた「IT界の風雲児」が涙の謝罪を行った。Jリーグ、プロ野球とスポーツビジネスに次々と参入し、TBSとの経営統合にも着手。苦境に立たされても常に強気な姿勢を崩さなかった。昨年の神戸の営業譲渡時には「常勝チームを1、2年で作る」と豪語。だが2年目に皮肉にもJ2降格。「謝れ!」という怒声も飛んだ。

 覚悟の謝罪だった。前日26日にあいさつを行うことを決めた。「いろんなことを言われるかもしれないが、やるべきだと思った。ブーイングも仕方ない」。昨オフに監督人事で三浦チーム統括部長(当時)と衝突した。今季は6月までに2度の監督交代。大物選手を獲得し、監督人事に口を出した。「(この2年)いろんなことが重なりすぎた。でも外から連れてきて(補強)するというのは通用しない。むだ使いが多すぎた」。トップダウンによる話題先行のチーム作りの限界を認めた。そして「今は安達GM1本で軸が固まった。昨オフにそうなっていれば、違った結果になったかも。その部分が遅すぎた」と自らの失敗を認めた。

 開幕前に「3年で初タイトル」を掲げたが、来季はJ2になる。関係者には「J2に落ちたからって(経営を)やめられませんよ!」と語気を強めたという。育成組織の充実と1年でのJ1復帰を誓った。「J2も『必死のパッチ』(一生懸命)やらないと戻ってこれない。変革のチャンスだと思う。来季上がれれば(ファンも)拍手をしてくれる」。屈辱を胸に秘め、来季の巻き返しを期していた。【益田一弘】

[2005/11/28/09:45 紙面から]

写真=試合後涙を流しながらあいさつする神戸三木谷社長(左から2人目)。右端はパベル監督


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