G大阪アラ様2発、先制&ダメ押し/J1
<J1:G大阪4−2川崎F>◇最終節◇3日◇等々力
G大阪FWアラウージョ(28)が、公約通りに優勝と得点王をつかみとった。前半12分に左足で先制弾、さらに後半ロスタイムにも再び左足でダメ押しのゴール。2得点を挙げて、チームを劇的な逆転初優勝に導いた。G大阪の攻撃サッカーを支えた「最強助っ人」は、シーズン通算33得点で得点王も獲得した。今季限りでG大阪を退団するアラ様が、リーグ最終節で有終の美を飾った。
絶叫して、ゴール裏に突進した。MF寺田からの絶好クロスを左足インサイドで合わせた。後半ロスタイムの4点目。ネットが揺れると同時に、青と黒で染まったアウエー席に走った。観客席から飛び降りたサポーターを、両手を広げて迎え入れる。100人以上の群集が周囲の看板をなぎ倒して歓喜の渦を作った。その中心にアラウージョがいた。
「ありがとう! 目標だった得点王とリーグチャンピンになれた。決める時に決められた。いい仕事ができたんじゃないかな」
最終節に復活した。最近1勝5敗でアラ様もわずか1得点。だがこの日は違った。前半12分にMFフェルナンジーニョとワンツーから左足でミドル弾。4試合ぶりとなるゴールで目覚めた。壮絶な打ち合いの中、DF宮本は「アラの動きでまだ行けると思った」と言う。無尽蔵のスタミナで90分間走り続けて、伝家の宝刀「左」をさく裂させた。
大黒、フェル様と3人で合計56得点。アラ様は最強トリオに「チャンピオンになるための攻撃をやってくれた」と胸を張った。昨季の清水では孤立したが、G大阪では違った。アウエー戦後にチームは後泊することが通例。その日は皆で酒を飲むが、赤ワイン好きの西野監督と意気投合。キリスト教徒だけに「これは神の血だからね」と同監督と杯を重ねるという。心身ともにフィットした最高の環境で、33試合33得点のダントツ得点王に輝いた。
その最強助っ人も今季限りでチームを退団する。「ブラジル代表復帰」という夢のために新しい階段を上がる。98年11月、初招集の際に渡されたカナリア色の「16番」のユニホームは実家に飾ってある。この日の試合後「人生で貴重な1年になった」とG大阪に感謝した。記録と記憶に残るゴールを刻んだアラ様が、愛するG大阪に別れを告げて世界に旅立つ。【益田一弘】
[2005/12/4/10:07 紙面から]
写真=後半、チーム4点目のゴールを決め雄たけびをあげるFWアラウージョ
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