G大阪実好、戦力外からUターン就職
G大阪がDF実好礼忠(33)が急転残留することが16日、明らかになった。95年に入団以来、G大阪でプレーした実好はリーグ優勝決定前の11月末に戦力外通告されていたが、来季のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)や西野朗監督(50)の強い要望を受け、フロントが再考。15日に再契約を打診された。わずか3週間で前言撤回される超異例のケースだが、チーム最年長選手が来季もG大阪の守備を支えることになる。
「えらいことになりましたねえ。ミラクルですね」。G大阪退団から急転残留となった実好は16日、想定外の事態に苦笑いを浮かべた。11月下旬、世代交代を進めるフロントから「契約を延長しないことになったから」と通告された。その晩は「これが現実なのかな」とショックで飲み明かしたという。だが、前日15日にわずか3週間で前言撤回したG大阪から再契約の打診を受けたことが分かった。
「ビックリした。なんでこういうことになったのかなと。うれしいけど…複雑です」。11年プレーしたG大阪と決別して、移籍先を探している矢先だった。J1昇格の福岡、J2降格の東京Vなどが獲得に名乗りを挙げていたが、気持ちの整理をつけ新たな決意で「古巣」に戻るつもりだ。
実好に戦力外通告した後、G大阪はリーグ制覇を成し遂げ、来年はACLにも出場する。DF宮本が日本代表で不在となる期間は、手薄なDF陣に不安が残る。アラウージョ、大黒らFW陣が大量流出するが、西野監督は「バランスを考えて後ろにボリュームを持っていくことも考えないといけない」と今季58失点(リーグワースト4位)の守備強化も強調しており、全幅の信頼を置くベテランDFの再獲得をフロントに要望していた。
「僕は西野監督に再生された。ずっと一緒にやりたい。このチームもサポーターも好きですから」。現在、両股(こ)関節痛のためリハビリ中の実好だが、来季も貴重な戦力として西野体制で欠かせないストッパーになる。
[2005/12/17/11:18 紙面から]
|