ファビーニョC大阪退団…愛娘のため決意
C大阪MFファビーニョ(25)が、天皇杯で有終の美を飾る。リーグ戦で優勝争いの原動力となった助っ人は22日の練習後、今季限りでC大阪を退団し母国ブラジルへと戻ることを明言した。移籍先は名門サントスが最有力。24日の準々決勝・G大阪戦が、本拠地・長居スタジアムでのラストゲームになる。リーグ戦は悲劇的に優勝を逃したが、天皇杯ではタイトルを獲得し自らの花道にする。
吹雪の中、ファビーニョは激しくボールを追い続けた。午前中に行われた練習は、前が見えなくなるほど雪が舞う中で行われた。ミニゲームでは主力組のボランチに入り、気持ちの入ったプレーを見せた。心に決めていた思いを体で表現した。「次の試合は特別な試合です。最後のホームゲームになる。来年、私はセレッソにいません」。ボランチながら豊富な運動量で7得点を挙げ、チームを優勝争いへと導いた助っ人は退団を決意した。
今夏にはフランスリーグ4連覇中の強豪リヨンが、正式オファーを出したほど能力は高い。現在もブラジルの複数クラブからオファーが届いておりサントスへの移籍が最有力。今季は母国に長女マイアーラちゃん(5)を残し日本でプレーしていたが、愛娘がアレルギー性気管支炎を発症したため帰国を決意した。「病気は良くなってきているが、彼女はまだ5歳。私が早く帰ることを楽しみに待っている」。
リーグ最終節(3日)で悲劇的に優勝を逃した際、ファビーニョは子供のように号泣した。あの悔しさは忘れない。まずは24日、長居での最終戦に全力を尽くす。「クリスマスだからね。勝てば娘にも最高のプレゼントになる。決勝まで進んでタイトルを取る。何が何でも勝って、元日にも勝って、ブラジルに戻りたい」。世界レベルのプレーでC大阪に感動を呼んだ助っ人は、タイトルを置き土産に日本を去る。【益子浩一】
[2005/12/23/09:04 紙面から]
写真=今季限りでブラジルへと戻ることになったC大阪のファビーニョ
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