魂宿ったプレーでチーム先導!コート上の“闘将”
<注目選手:マット・ロティック>
表現するならコート上の「闘将」が適切か。SGマット・ロティック(23=米国)は、激しいプレーで仲間を統率する。芸術的な3ポイントシュートを筆頭とした攻撃カ、正確無比な守備カ。何よりも魂が宿ったプレーで、大阪エヴェッサを先導していく。
無重力空間を舞い上がる白鳥といえば、少し大げさか。いや、会場で彼の芸術技を1回でも見れば、納得してもらえると確信している。マットがふわりとジャンプ、そして、体の軸がぶれずに柔らかい手首の動きからスルリと弧を描く。その先には3ポイントシュート成功の喜びがある。
「僕の少年時代からの夢はシューターで、いっぱい点を取れる選手になりたかった。だから練習を重ねたんだ。すると夢は夢でなくなった。こうして現実になったと思う」。
前線から激しい運動量で相手にプレッシャーをかけてディフェンス力を発揮する。速攻に転じれば、1人で強引にシュートに持っていく。鬼の形相で指示も出し、仲間を操る。言葉よりも自身のプレーで統率力を生んでいく。
開幕から今回の仙台2連戦を前に、マットは通算18試合に出場。3ポイントシュートの成功数でリーグ3位、アシスト数で1位につける。守備を完全にこなした上で、得点力でもチームでは2番目の306得点を稼ぐ。運動量も抜群。走り回るエヴェッサの理想を具現化している。
生まれは米国テネシー州で、大学はカリフォルニア州のスタンフォード大で育った。米国最大規模の有名私立大のキャンパスは、甲子園球場が約830個も入るほど広大な敷地。マットは多くのライバルの中で埋没することなく、練習に励んだ。卒業後はニュージーランドのプロリーグ、ハーバー・ヒートに在籍。NBAネッツのトライアウトを受けたが、残念ながら落選。その情報を聞きつけ、天日ヘッドコーチが獲得に乗り出した。
「何に置いても彼の長所は点が取れるところ。ポジションに関係なく点をとらなあかんと思う。その意味で信頼してますよ。状況判断もスマートで、注文をつける部分はない。リーダーシップも抜群です」。天日ヘッドが絶賛すると、比嘉アシスタントコーチは「練習でもムダなシュートは放たない。すべてが本番を想定したもの」と舌を巻く。
「僕の成績がいいのはチームメート、リン(ワシントン)やジェフ(ニュートン)みんなの動きがいいからだよ。大阪のブースターの存在は励みになる。大阪ですこい声援を受けている? 実はね、米国ではもっとエキサイティングな声援をもらっていたんだ。これからもよろしく」。
前回の当コーナーで、城宝が「3ポイントシュートで争いたい」と発言していた。マットは「言うのは簡単だけど(現実にするのは)簡単じゃないね」とジョークで切り返す。キャプテンの肩書きはない。年齢も23歳と若い。しかし、マットは堂々のリーダーとして、コートで暴れまわる。(数字は1月22日の日程終了時)
写真=リーダーシップも抜群、コート上の“闘将”マット・ロティック
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