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今年のグリーンジャケット本命はエルス

 シーズンも本格化してきました。23日から準メジャーのプレーヤーズ選手権。そして4月6日に今季メジャー初戦、マスターズがやって来ます。米ツアーはハワイから始まり、西海岸シリーズを終了。先週からフロリダに入りました。例年、西海岸では多くの選手がベントグリーンに混ざる雑草芝“ポアナ”に悩まされるのですが、フロリダは特有のバミューダ芝。しかし、最近はハイブリッドなティフ・イーグルと言うバミューダ芝が開発され、選手に好評なようです。タイガーでさえ先週のインタビューで「(西海岸での)ここ数週間は、ポアナで悩まされてきた。しかし今週からトゥルーな(正確な)ボールの転がりが期待出来る」と言っているぐらいですからね。

 フロリダシリーズはマスターズ前の最終調整段階。出場を確定させている選手以外も、ラストチャンスに賭けてきます。狙いは世界ランク50位以内。昨年は、ベイヒル招待で欧州の若手グレイム・マクドウエルが単独2位になり、米ツアーの準シードとマスターズ出場を決めました。今年もシンデレラボーイ・ストーリーが生まれるのか?

 さて、そのマスターズ。今年は誰が勝つのか? 日本のゴルフ解説者で解説年間試合数が一番多い(ちなみに昨季41試合)この“たけぇ〜”がズバリ予想してみましょう。世界ランク上位5人(2月26日現在)中、現段階の仕上がりからすれば、グーセンはまず間違いなく優勝争いに絡んでくるでしょう。タイガーは対抗、本命候補ですが、もう少しショットの正確さが欲しい感じです。 昨年末から5Wを入れるなど、長くなったコースへの対応と準備の良さは他の選手を寄せつけません。

 本命は? ずばりエルスです。今季の彼のスイングは間違いなく生涯一。今までで1番いい状態ですね。昨年のヒザのケガからはようやく復活して来ました。クセである左サイドの伸び上がりが、怪我の功名で少なくなっている点、充電ができ、しっかり目標が見えている点。何より、かなり強気な発言が目立ちます。十分な手ごたえがあるからこそでしょう。

 それと穴です。これは前回紹介したチャド・キャンベル。マッチプレーでタイガーを破りました。それと根拠をもう一つ。タイガーはかつてスタンフォード大とネバダ州立大から勧誘され、最後にスタンフォードを選びました。チャドは、タイガーがスタンフォードを選んだおかげで、ネバダで空いた1つの席に滑り込んだのです。もしタイガーがネバダを選んでいたら、チャドの大学時代、今の活躍はなかったのかもしれませんね。そんな因縁も絡み合って、やはりこの2人には運命的なものを感じてしまうのです。

 ◆小山武明(こやま・たけあき)1964年(昭和39年)7月7日、東京都生まれ。中大卒業後の89年、米国フロリダ州オーランドでゴルフ場所属のプロに。カナディアンツアー、北フロリダPGAなどのミニツアーで転戦。01年1月に「The Golf Channel」にコメンテーターとして入社、専属解説者として活躍中。好評のブログアドレスは http://takekoyama.exblog.jp/ 身長177センチ、体重85キロ。米国在住。

(2006年3月8日付 紙面掲載)


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