立命3年連続甲子園へ/関西学生アメフト
<アメリカンフットボール関西学生リーグ甲子園ボウル出場決定戦:立命24−21関学>◇4日◇長居陸上競技場◇観衆2万8000人
立命が死闘を制して3年連続5度目の甲子園ボウル出場を決めた。関学とのプレーオフ。激しい雨の中、関学が2TDで先制した14点を立命が追いつき、タイブレーク方式の延長戦へ。その第3ピリオド、先攻めの立命は主将のK岸野公彦(4年=大産大附)がFGを決めて3点を勝ち越し、逆に関学はFGを失敗し24−21で決着がついた。5日に法大と中大が対戦して東日本の王者が決定。甲子園球場を舞台に、立命は、その勝者と大学日本一を懸けて19日に激突する。
雨に濡れた楕円球が力なく失速する。3時間の激闘に幕が下ろされた瞬間。冷たい雨を落とす夜空に向けて、勝利の雄叫びをあげたのは立命だった。歴史に残る雨中の死闘。「すごいゲームでしたね。何か夢を見てるようです。ホンマに勝ったのかと」。古橋由一郎ヘッドコーチ(39)は声を上ずらせた。
タイブレーク方式の延長戦にまでもつれた戦いは、悪夢から始まった。開始わずか23秒、最初のプレーで関学に先制TDを奪われた。しかもDT谷野が反則で退場処分。浮き足立ったところを関学に突かれ、3分過ぎにもあっさりと追加点のTDを奪われた。いきなりのビハインド。だがヘルメットの中で立命の選手たちの顔は笑っていた。
「前回は『やばい』しかなかったけど、今日は楽しいという思いしかなかった」と主将の岸野は言う。10・31の関学戦。関学に先手を奪われ、そのまま敗れた。立命にとって、その時点で消滅した希望がよみがえったプレーオフ。「明るく、楽しくが立命のカラーだ」と全員で確認し決戦に臨んだ。
「何度も負けを覚悟した」と古橋ヘッドは言う。だが選手は違った。延長第2ピリオド、先攻めの関学がTDで7点を勝ち越した。だが後攻めの立命は悠然と構えてあっさり追いつく。決勝点は岸野が34ヤードのFGであげた。10・31では最後に逆転FGを外している。だが岸野が思い浮かべたのは1年前。昨年の関学戦では同じ長居陸上競技場で残り0秒から24ヤードの「サヨナラFG」を決めた。「昨年のイメージがあって外す気がしなかった。気持ちよく蹴れた」。究極のプラス思考が勝利をもたらした。
試合後、岸野は関学の主将・佐岡と抱き合った。「ありがとうな」とお互いに声を掛け合った。2週間後の甲子園ボウルは関学の思いも乗せて臨む。「負けたら関学に顔向けできません」。岸野は力強く3連覇を誓った。【実藤健一】
[2004/12/5/13:17 紙面から]
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