亀田、来春に世界タイトル挑戦へ
【ホノルル27日(日本時間28日)=実藤健一】東洋太平洋フライ級王者亀田興毅(18=協栄)が、早ければ来春に世界タイトルに挑戦する。この日、ハワイキャンプに合流した金平桂一郎会長(39)が、第1候補をWBA世界フライ級王者ロレンソ・パーラ(27=ベネズエラ)に定めたと明かした。パーラは12月に指名試合を行うが、防衛した場合、亀田が挑戦する可能性が浮上した。王者は亀田と同門の坂田健史(25)に2戦2勝しており、敵討ちの出陣となる。
「浪速の闘拳」が、噛み付く相手を明確に定めた。WBA世界フライ級王者パーラだ。「WBAやったらエーッ(A)って言うんちゃうん。何でも関係ないねん。オレににらまれたら終わりやからな。カメににらまたパーラやもん。まあ、いわしてまうよ。ちゃんと決まったらな」。東洋太平洋フライ級王座を奪取し、WBC世界同級12位にランクした。当初はWBCで世界奪取プランが、濃厚と見られていた。しかし、その路線は修正された。
「同僚」坂田の連敗が契機となった。同じ協栄ジムの坂田は今月19日、パーラに善戦しながら判定で敗れ2連敗となった。そしてリベンジの舞台へ、亀田が急浮上した。金平会長は「坂田に足りなかった一撃必殺を亀田は持っている」という。過去2回の坂田戦を観戦した亀田は「悪いけど倒させてもらうよ。あいつ、ハートなさすぎる」と自信たっぷりに言い放った。
26勝(17KO)無敗のパーラは次戦、指名試合で12月5日に同級1位ブライム・アスロウム(フランス)と対戦する。その試合を観戦するためにパリへ乗り込む。
当初、亀田陣営は今後3戦をはさんで来秋に世界挑戦を計画。しかし、パーラにターゲットを絞った段階で計画変更。金平会長は「(世界挑戦計画が)ずーっとずーっと早まるかもしれない」。パーラが指名試合をクリアした後の次、早ければ来春の世界挑戦を公言した。
「オレに足りないのはキャリアだけ」。試合経験を重視してきた亀田も、考えを変えてきた。「チャンスあったらいくよ。10戦目で世界いく。10戦10勝で協栄10人目の世界王者。ほんで10カウントでフィニッシュやん。10ずくしで世界とるよ」と断言した。
プロ9戦目は、11月26日にさいたまスーパーアリーナで決まっているが、対戦相手だけが未定となっている。それも「路線変更」の影響を受けた。「坂田の負けを受け、仮想パーラといういうことでもう1度、対戦相手を探すことになりました」と金平会長は説明。WBAへのランク入りも、すでに申請済みという。「20歳までに世界王者」と公言する目標へ、具体的な骨格が見えてきた。「叩きつぶしたるよ」。亀田の目の色も変わってきた。
[2005/9/29/10:19 紙面から]
写真=東洋太平洋フライ級王座のベルトを披露する亀田
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