ソレンスタム5連覇/女子ゴルフ
<女子ゴルフ:ミズノクラシック>◇最終日◇6日◇滋賀・瀬田GC北C(6450ヤード、パー72)◇賞金総額100万ドル(約1億1500万円)
アニカ・ソレンスタム(35=スウェーデン)が通算21アンダーで、米女子ツアー史上初の同一大会5連覇を達成した。1打差2位から1イーグル、6バーディーの64で回り逆転勝ち。6番ロングでは首位だった金英(25=韓国)のドロップ処置にクレームをつけた上で自身はイーグルを奪取。勝利への執念を見せつけて今季9勝目、ツアー通算65勝目を挙げた。3打差の2位はジェニファー・ロサレス(27=フィリピン)。宮里藍(20)は通算11アンダーで10位に終わった。
勝利への執念が、みなぎっていた。6番ロング。ソレンスタムが1打差で首位を走っていた未勝利の金に重圧をかけた。
まずは技とパワーを見せつける。残り208ヤードから4番ウッドでピン手前5メートルに2オン成功。優勝を争う相手への圧力はプレーだけでは、終わらない。第3打地点に向かう金に「クレーム」をつけた。「(第2打地点で)カート道から救済を受けていたけど、あなたは元々のボール位置をマークしなかったわね。私は普段マークしているんだけど」。険しい顔で忠告した。
不安になった金はソワソワして、競技委員の判断を仰ぐことに。結局無罰と判定され、金は両手を胸に当てて安心したが、それも束の間だった。今度は、グリーン上でイーグルパットを放り込み、バーディーとした金に並んだ。「プレッシャーをかけていきたい」と前日に話していた通りの展開に持ち込むと、その後も6バーディーを加算。終わってみれば2位に3打差の完勝だった。「あのイーグルで流れをつかむことができた。今日の勝因よ」。内面、外面から相手を揺さぶっての逆転劇に、女王は胸を張った。
同一大会5連覇は米女子ツアー史上初の偉業。「誰も成し遂げたことのない記録だし、重圧もあった。でも、うまく気持ちをコントロールできた。自分自身にチャレンジできるゴルフが好き」と笑う。男子の世界王者ウッズを尊敬し、遠征先でもトレーニングを欠かさない。充実期を迎えても、忘れない努力が強さの源だ。史上最長の5年連続賞金女王に輝いた今季もこれで9勝目だ。
「経験もあるし、自分のスイングも信頼している。それにこのコースが大好き。来年も日本に戻ってきたいわ」。大会前は東京タワーを見学し「築地市場でスシを食べたい」というほどの親日家。前人未到の大記録を、これからも伸ばしていく。【木村有三】
[2005/11/7/10:52 紙面から]
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