196試合目、34歳西塚が初V/女子ゴルフ
<女子ゴルフ:ダイキンオーキッドレディス>◇最終日◇5日◇沖縄・琉球GC(6376ヤード、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1440万円)
プロ12年目の西塚美希世(34=名神栗東CC)が、通算196試合目で悲願の初優勝をつかんだ。3位スタートから5バーディー、2ボギーの69で回り、通算8アンダーで逆転勝ち。これまでトップ10入り33度、2位も2度を数えた善戦ウーマンが、遅咲きの花を咲かせた。1打差2位には横峯さくら(20)ら3人が並び、地元で初Vを狙った諸見里しのぶ(19)は15位に終わった。
ずっと心がけてきた笑顔が、その瞬間だけ消えた。わずか5センチのウイニングパットを沈めた西塚の目に涙がにじむ。「34歳でまさか優勝できるとは…。ほんと、うれしい。私が優勝でいいのかな。ごめんなさいって感じです」。95年のプロ入りから通算196試合目でかなえた夢を、苦労人らしく謙虚に喜んだ。
横峯、大山ら若手実力派との優勝争い。一時はリードを3打まで広げたが、16番の3パットで2打差に。重圧に屈しそうになったとき、支えになった言葉があった。「いつも笑顔で、いつもありがとうございますという気持ちを持てば、いつか幸せになれる」。沖縄入り前の伊丹空港で1260円で購入した本に書かれた一節を唱えた。「ボギーでも、ありがとうって思ったんです」。最後まで自分を見失わず、横峯らの追撃を1打差で振り切った。
昨季までのプロ生活11年でトップ10入り33度、トップ3も10度。惜敗に終わるたびにホームコースの会員から「また、あかんかったなあ」と声がかかる。「それが一番つらかった」。97年には寝返りできないほどの腰痛に悩み「もうやめますわ」と弱音を吐いたこともあった。だが、4年前に結婚した夫の山田稔さん(51)の「早く優勝して子供欲しいけど、悔い残らんようにやりや」という励ましに気力を奮い立たせた。
「遅い初優勝? そんなことない。優勝できただけでうれしいんです。これで子供がつくれます」。恥ずかしそうに小声で言った。母になる日を夢見ながら、賞金ランク上位を目指していく。【木村有三】
[2006/3/6/09:52 紙面から]
写真=逆転で初優勝を果たした西塚は横峯(右端)らから胴上げされる
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