「福男選び」で“不正”防止へ立て看板
商売繁盛の神様「えべっさん」の総本山として知られる西宮神社(兵庫県西宮市)の「福男選び」(来年1月10日)で、同神社が参拝者に対して初めて立て看板を設置することが15日、分かった。今年の福男選びでの“不正”による「1番福」返上騒ぎを受けたもので、同神社は競争の過熱抑制に「場所取りの禁止」などを告知する。
看板は「開門神事 福男選びの 参拝者の皆様へ」と題する6項目の注意書き。場所取りの禁止、テント設営の禁止などがある。スタート地点となる「表大門(おもておおもん)」に設置される。同神社の権祢宜(ごんねぎ)、堀熊香織さんによると「おそらくこのような看板設置は初めて」という。
今年の福男選びでは大阪市消防局の男性消防士の仲間が“ライバル”の進路を妨害。消防士は2000人のトップで本殿に駆け込んだものの、後日、ニュース映像などから“不正”が発覚し「1番福」を返上する騒ぎがあった。同神社は騒動を受けて、今後の福男選びのあり方を検討。「あくまでも神事であり競争ではない。ルールをつくるのはいかがなものか。参拝者のモラルに任せるしかない」(堀熊さん)との結論に至り、最低限の取り決めを看板で呼びかけることになった。
また看板設置以外にも事故防止のため、表大門に並ぶ先頭約100人をロープで区切り、午前6時の開門後も混雑が収まるまでロープを解除せず、警備員も5人から10人に増員する方向だという。
◆開門神事福男選び 西宮神社で江戸時代から続く恒例神事。9日の「宵戎」が終わった10日午前0時に神社の門を閉じ、同日午前6時の表大門開門を合図に参拝者が約230メートルの参道を「走り参り」する。1940年から本殿到着順の1〜3番までをその年の「福男」として認定するようになった。66、67年には場所取りをめぐるけんかで中止されたことも。女性が1番なら「福女」として認定されるが、過去に例はない。
[2004/12/16/10:53 紙面から]
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