「夢はゲーム雑誌の編集部員」
夢はゲーム雑誌の編集部員−。大阪・寝屋川市立中央小学校に侵入し教職員3人を死傷させた少年は、自らが凶行に及んだ小学校を卒業する際、こんな夢をつづっていた。卒業にあたっての作文の中で、少年はハイテク社会の進展を予想。「ゲームもすごく人気が出ると思うから、すごくもうかると思う」とした。ゲーム制作会社の社名も列挙し、入社への夢を披露。最後は「ジャーナリストにもなりたい」と結んでいる。
元同級生らは口々に「おとなしくてゲーム好き」「親しい友達はいなかったようだ」と、その素顔を評した。自宅近くの主婦は「まじめでおとなしい子。道で会ってもちゃんとあいさつしていた」と話す。
近所の住民によると、少年は百貨店に勤める父親と母親、姉3人の6人暮らし。自宅の部屋に招かれたことのある友人によると、テレビゲームの雑誌やソフトが散乱していたという。小学時代は「バイオハザード」というゲームに熱中していた。プレーヤーが建物内で、ゾンビをナイフで刺したり銃で撃ったりして脱出を図る内容。少年は小学6年生のときに最高ランクに到達しており、その腕前は友人の間で「並の人間じゃない」とうわさになるほどだった。
小学時代には成績優秀で、進学塾にも通っていた。ところが中1の夏ごろから不登校に。ある女性は「ゲームで夜更かしをして、朝起きられなくなったらしい。一緒に登校しようと、クラスメートが代わる代わる自宅へ誘いに行っていた」と証言。中学の卒業文集では、同級生が将来の夢などを語る中、少年は名前を記しただけ。同級生は「その名前も先生が書いたらしい」と話した。
高校には進学しなかった。最近は早朝に犬を散歩させたり、朝の決まった時間にカバンをさげて外出する姿が目撃されていた。が、知人によると「近くのゲームソフト店に頻繁に出入りしていたみたい」。町でかつての同級生から声を掛けられても無視するなど周囲とは壁を作っていたようだ。
一方、近所にある書店の女性店員(55)は「バイクの免許を取って、事故で入院したと聞いた。髪を染め、今風の感じになったなと思った」と話した。
[2005/2/15/09:49 紙面から]
|