阪神がウッズ獲り断念、保険シーツへ本腰
阪神が横浜を退団したT・ウッズ内野手(35)の獲得を断念することが6日、分かった。阪神は2年契約で総額9億円を提示したが、ウッズサイドが拒否。しかも中日が2年10億円の条件を出すことが判明し、阪神首脳はマネーゲームからの撤退を決断した。これでウッズの中日入りが濃厚。阪神はウッズ獲り失敗の“保険”としてリストアップしていた広島のアンディ・シーツ内野手(32)獲得に方針転換することになった(金額はいずれも推定)。
阪神はこの日までに国際電話による交渉で、2年契約総額9億円を提示。だがウッズサイドがこれを拒否していたことが分かった。しかも中日が阪神を上回る好条件を正式に提示することが新たに判明。阪神首脳は「ウチはこれ以上は出せないし出さない。獲得は厳しいでしょう」と明言。ウッズを巡るTD争奪戦は、阪神完敗で終戦を迎えることになった。
岡田監督は「どうしても取って欲しいと編成には伝えてある」と、ハマの2年連続本塁打王に熱烈なラブコールを送り続けてきた。。フロントも中日が6億円と言えば7億円、中日が8億円と言えば9億円と激しいマネーゲームで応戦。だが、10億円まで高騰したことでゲーム続行は不可能となった。一時は球団内でも「阪神も10億円以上」が検討されはした。だが星野SDや野崎球団社長が「身の丈に合った補強をしないといけない」とマネーゲームの続行をけん制したことでトーンダウン。さらに、阪神首脳は、金額以外の問題も指摘した。「ウッズも来年は36歳。10億円以上の価値があるかは疑問」。
ウッズ自身も中日選択に際し、金額以外の理由も挙げている。親しい関係者には「阪神から上積みがあって多少条件がよくなっても、中日を選ぶだろう」と明かしている。その理由は「甲子園は広いし、土のグラウンドがイヤだ」。そして横浜コーチ時代から親しかった森投手コーチや、同僚だったドミンゴが中日にいることも大きかった。さらに「名古屋の街もすごく気に入っている」と話している。
今後、阪神はウッズ獲り失敗の場合に備え、“保険”としてリストアップしていた広島シーツ獲りに方針転換する。岡田監督が「メインディッシュ(ウッズ)に比べたら違いはある」と表現するように、パワーでは劣るが2年続けて安定した成績を残した確実性は光る。シーツは現時点で広島退団が濃厚で、ウッズと比べても半値以下の2年契約4億円程度で獲得できるのも魅力。シーツは本職は遊撃手だが、内外野を幅広くこなし、阪神は一塁手としての起用を検討している。さらに、シーツに続くもう1人の新助っ人獲りも視野に入れて、獲得作業を進行させる。
それでも「取れるか取れないかで上下スゴイ大きい」とウッズ獲りに賭けてきた指揮官のショックは計り知れない。ウッズを軸に、今オフの補強作戦を練ってきた岡田阪神は、大幅な方針転換を迫られることになった。V奪回への巻き返し補強に、注目が集まる。
[2004/11/8/09:59 紙面から]
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