阪神、ドラフト史上最年少15歳辻本指名へ
阪神は16日、東京都内でスカウト会議を開き、17日のドラフト会議で辻本賢人投手(15=米カリフォルニア州マタデーハイスクール)を指名することを決定した。地元兵庫出身の地域性と将来性を買い、指名に踏み切る。岡田彰布監督(46)は「中学生でプロに入るなんて想像もつかんけど楽しみ」と話した。
65年のドラフト制施行後では最年少のプロ野球選手が誕生する。スカウト会議終了後、岡田監督が15歳辻本の指名を明言した。「候補の中に入ってる。中学生でプロに入るなんて想像もつかんけど、将来が楽しみや」。球史を塗り替える究極の「青田買い」に動く。
辻本は両親の教育方針などもあって、日本での中学、高校に進学せず、米国留学していた。日本の中学校にあたるミドルスクールで野球に励み、昨夏に卒業。その後入学したハイスクールを休学し、現在帰国している。15歳ながら身長181センチ、75キロの堂々とした体格。しかも最速142キロを誇る右腕の将来性が、岡田監督のハートを射止めた。
初めてのケースだけに、阪神もドラフトで指名するかどうか、ギリギリまで熟考した。15日の実行委員会で指名OKの判断が下されると、ただちに病床にある星野SDにも報告。仙さんも獲得へのGOサインを出し、そしてこの日のスカウト会議で指名方針を最終決定。黒田編成部長も「指名かな。順位は言えませんが…。能力的には、ある程度のモノを持ってると思います」と話した。
理由は将来性だけでなく、兵庫・芦屋市出身という地域性も大きかった。阪神はこれまで地元の有望選手を巨人などに取られてきた過去のドラフトを反省。野崎球団社長は「これからは関西出身の有望な選手をより多く獲得したい」と地元密着ドラフトへの戦略転換を宣言していた。辻本どりはその象徴。地元出身のスター候補と認め、育成に意欲を燃やしてのウルトラE指名になる。【松井清員】
◆辻本賢人(つじもと・けんと)1989年1月6日、神戸市生まれ。母クリスティーンさんの教育方針でカナディアンアカデミー小学部に通う。2年から野球を始める。小4からボーイズリーグ「兵庫尼崎」に所属。中1から単身渡米し、オクラホマ州でホームステイ生活を送る。昨年9月にカリフォルニア州に移り、「マタデーハイスクール」に入学。今年3月に最速142キロを計測。球種は直球、カーブ。映画「岸和田少年野球団」の出演経験もある。父仁史さん(44)、母瑠璃子・クリスティーンさん(42)、弟優人くん(12)、妹笑佳さん(9)。母方の祖母はドイツ人。181センチ、75キロ。右投げ右打ち。
[2004/11/17/10:48 紙面から]
|