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藤本危機感いっぱい1カ月ぶりフリー打撃

 腰痛を患っていた阪神藤本敦士内野手(27)が21日、タイガーデンで約1カ月ぶりにフリー打撃を再開した。二塁コンバートを命じられ、秋季キャンプで猛練習するはずだったが大きく出遅れ。その間、二塁を争う関本健太郎内野手(26)が岡田彰布監督(46)の評価を上げ、危機感を募らせていた。「相手が打てば、自分がそれ以上に打てばいい」。マシン相手の猛烈80スイングは、藤本流の逆襲宣言だった。

 最初は打ち損じも多かった。だが数を重ねるごとに、鈍い打球音は鋭く変わって行った。藤本の持ち味でもあるセンターから左中間方向へライナー連発。そこには鬼気迫る背番号9がいた。10月20日のよさこいリーグ(高知)で腰痛を発症させて以来、約1カ月ぶりのフリー打撃。タイガーデン室内での猛烈80スイングには“おれを忘れるな”の意地が詰まっていた。

 藤本「(腰は)全然大丈夫でした。このペースで続けていきたいですね」。

 岡田監督から、来季の二塁コンバートを言い渡された。秋季キャンプでは鳥谷との新二遊間コンビネーションを猛練習するつもりだった。その矢先のリタイア。終盤不振に陥った打撃改良もテーマにしていた藤本には二重、三重の出遅れだった。その間、二塁を任された関本が打撃に守備に急成長。キャンプを総括した岡田監督が「1番目だったのが関本。余裕を感じる」と評価し、藤本の影はすっかり薄くなっていた。

 藤本「関本の存在? これは自分の問題ですからね。相手が打てば自分はそれ以上に打てばいいんです」。

 藤本の目は笑っていなかった。鳥谷に本来の遊撃を譲った揚げ句、回された二塁でも関本との競争に敗れたら、野球人生の危機だ。すでに正月返上も宣言し、そのための体づくりの計画もしっかり練っている。来年1月は鳴尾浜での自主トレを予定していたが、腰への影響を配慮。1月上旬にも、温暖なキャンプ地沖縄に“先乗り”するプランだ。

 藤本「体が動かせるのも分かったし、これでメドもつきましたから」。

 この日フリー打撃を再開できたことは、大きな自信になった。来年の「開幕二塁」は自分と信じて疑わない。藤本の逆襲が始まった。

[2004/11/22/12:52 紙面から]


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