阪神辻本争奪戦、用具メーカー契約名乗り
“ワンダーボーイ争奪戦”がぼっ発した。阪神と仮契約した辻本賢人投手(15=米国マタデーハイスクール)の用具提供に、複数の用具メーカーが名乗りを挙げていることが28日、分かった。現時点で、特定の社とグラブ、スパイク、ウエアの正式契約を結んでいない。抜群の将来性、話題性から、十分に宣伝効果が見込めるため、各社とも用具の開発を着手。15歳の新人が異例の熱視線を浴びている。一方、過熱する辻本フィーバーに、球団広報部は報道陣に対し、29日から、取材を断る異例の姿勢を打ち出した。
ワンダーボーイを取り巻く環境が、さらにヒートアップした。メディアやファン以外にも熱い視線が辻本に注がれていた。グラブ、スパイク、ウエア…。複数の用具メーカーが用具契約を結ぼうと、名乗りを挙げている。
争奪戦のぼっ発は当然の成り行きだ。ドラフト史上最年少指名というセンセーショナルな形でのプロ入り。その動向に注目が集まっている。練習だけでも、大きく取り上げられ、人気球団という要因も重なり、宣伝効果は十分に見込める。活躍すれば、同世代の若い球児のアピールにも。
ゼット社の担当者は言う。「魅力的です。今後10年以上、やってくれるわけですから。どこも欲しいというのはあるでしょうね。厳しい競争になるのは分かっている。どこも自慢の一品を出してくると思いますよ」。辻本のハートを射止めるため、すでに開発に着手している。
中学1年から米国でプレーしていた辻本は特定のメーカーと密接な関係にある訳ではない。言わば“純白”の状態で、争奪戦が展開されそうだ。グラブでは、久保田スラッガーが契約する方向で、この日までに3種類の試作グラブを提供。こだわり派らしく、細部に要望を出している。
「ヒモの閉じ方や配色まで、すべて違うタイプ。かなりしっかりした考え方を持っている」と同社担当者。ウエア、スパイクはまだ正式契約は至っておらず、各社とも十分に売り込むチャンスはある。アシックス社担当者は「全製品というのではなく、グラブはここ、スパイクはあそこ、という形になるのではないか」と予想する。
この日、辻本は西宮市の鳴尾浜球場で汗を流した。アメリカンフットボールを楕円球を使い、キャッチボール。米国時代から続けている異色トレーニングで周囲の注目を集めた。「ウオームアップ程度です。肩、ヒジのケアになるんで」。ワンダーボーイの話題は尽きない。それだけに「ぜひウチの製品を」と力が入る。
[2004/11/29/09:37 紙面から]
|