虎の辻本「筋トレ封印」で成長止めぬ!
虎のワンダーボーイは筋トレしません! 阪神の新入団9選手が11日、初めて本拠甲子園に顔をそろえ、写真撮影の後に宝塚市内の病院で健康診断を受けた。史上最年少15歳で指名されたドラフト8巡目の辻本賢人投手(マタデーハイスクール)に対する球団の取材規制が一時解かれ、同投手は13日ぶりに“肉声”を披露。成長を続ける身長181センチの体を配慮して、自らウエートトレーニング封印を宣言した。
15歳フィーバーどこ吹く風だ。辻本は何度も笑顔を見せながら、11月28日以来13日ぶりに口を開いた。「指名で環境が変わった? いえ、そんなに注目されてません。焼き肉を食べに行っても何も言われない。生活は変わってません」。史上最年少で誕生した金の卵を、球団は取材禁止令で守ってきたが、解禁となっても全く動じた素振りを見せなかった。
大人びた容姿だけでなく、考え方もしっかりしている。入団後のビジョンも、すでに描いていた。その1つが筋トレ封印だ。「ちょっと早いかなと思っているんで。アドバイス? それもあるし、自分の中でもそう思う」。パワーアップは機が熟してからでいい。まだ進化中の身長181センチ、体重75キロの体を冷静に見つめ、成長の妨げになるウエートトレーニングは控えるという。
代わりのメニューは禁欲的だ。「体作りをしていきたい。ランニング中心になると思います」。もちろん「ボールを使って練習したいという気持ちは強い」というが、「来年1年間は遊んどったらエエんや。6割は陸上部の練習やな」と語っている星野SDら、基礎体力向上が先決とする声を聞き入れるつもりだ。
最速142キロを投げる球速へのこだわりも否定した。「速いボールを投げるから、いいピッチャーというわけではないんで。弱点のないピッチャーになりたい」。今年の日米野球では「理想というわけじゃないけど、いい投げ方をしているんで」とパドレス大塚に注目。ボールよりも投げ方にこだわるあたりが、規格外の15歳を物語る。
急がば回れの地道なトレーニングのため、公式戦デビューは岡田監督が「(2軍の)来年の終盤ぐらいで、いい時があれば」と話しているように、早くても来秋になりそう。【浜田 司】
[2004/12/12/12:16 紙面から]
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