阪神辻本「ハワイ教育リーグ」来秋留学!?
阪神が、来年再開を目指すハワイ・ウインターリーグ事務局から選手派遣を要請されていることが12日、分かった。同リーグは93年から97年まで、米ハワイを舞台に10〜12月に開催された若手有望選手の育成リーグ。日本ではイチロー、米国でも強打者ジアンビや昨年のナ・リーグ最多勝投手オルティスらスターを多数輩出した。かつて桧山、新庄らを送った阪神は再開後の選手派遣に前向きで、ドラフト8巡目の辻本賢人投手(15=マタデーハイスクール)らが候補となりそうだ。
常夏の日差しとワールドワイドな環境が、辻本の実力をさらに膨らませる。日米球界で若手がスターダムにのし上がる登竜門として知られたハワイ・ウインターリーグ。関係者が来秋の再開に向けて準備を進め、過去に実績のある阪神に選手派遣を申し入れている。阪神側も前向きで、13日に入団発表に臨む15歳右腕の辻本も派遣メンバーの有力候補となる。
同リーグは93年、米ハワイで発足した。リーグ戦の終了した大リーグや日本球界から若手を集め、4チームを結成。10月中旬から12月末まで総当たりの1チーム54試合で、リーグ戦を行っていた。公式戦直後と時期がいいこと、施設など環境面の充実から、参加選手のレベルは毎年高かった。
オリックス時代のイチローは93年秋に参加し、翌94年に210安打を放ってブレークした。巨人小久保やダイエー松中、井口も経験者。メジャーでもヤンキースのジアンビや、昨季ブレーブスで21勝を挙げてナ・リーグ最多勝に輝いたオルティス(来季からダイヤモンドバックス)も、ハワイを飛躍への足掛かりとした。ジャイアンツとエンゼルスが戦った02年のワールドシリーズには、同リーグ出身者が7人もいた。
資金難など運営面で苦慮し、97年を最後に休止されていた同リーグも、事務局は現存。早ければ来年、遅くとも06年に再開する方向で動いている。ハービー・クリス局長は米アナハイムでのウインターミーティングに参加し、メジャー関係者と意見交換している。「米国と日本、両方のトップリーグでスターになろうとする若手選手が交流することこそ、ハワイ・リーグの意義」。同リーグのライアン・ヒラシマ氏は力説した。
95年桧山、96年新庄を派遣した阪神の関係者も「実現されれば、当然選手を送ることになる。オフシーズンに、集中して実戦を行えるのは魅力」と話す。まずは体づくりに取り組む辻本も、1年後には土台はできているはず。プロ入り前に米国に単身留学して実力を磨いた経緯もあり、一皮向けるための舞台として冬のハワイはうってつけだ。辻本に限らず、同リーグは超一流への試金石となる。復活するハワイ武者修行から、大きく羽ばたく若トラが出現するはずだ。
[2004/12/13/09:29 紙面から]
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