星野SD、メジャー行くなら武豊方式で
メジャーに行きたきゃ武豊方式で。星野仙一SD(57)は21日、テレビの特別番組で対談したJRA武豊騎手を引き合いに出し、メジャー志向の選手は海外移籍後に日本に戻って恩返しするべきと持論を展開。今オフのポスティングシステム(入札制度)適用を申し入れている井川慶投手(25)に「もっと貢献してから言え」と改めてダメ出しをした上で、日米間でルール改正の必要性を訴えた。
ジャンルの垣根を越えると、いいお手本は身近にいた。阪神星野SDは、ジョッキー武豊の海外移籍プロセスに理想形を見た。海外に向かう気持ちは分かる。ただその後は、故郷への凱旋も忘れてはならない。メジャーへのあこがればかりを訴える球界の若き挑戦者たちに、警鐘を鳴らした。
「若者の気持ちは尊重しないといけない。けど恩返しもしなくちゃな。武豊のスタイルなら賛成? おれの考えはそうよ」。
3時間に及ぶ特別番組収録の後に、熱く語った。テレビカメラを前に初めて対した武豊との会談が、提言のきっかけだった。
武「たくさんの選手がメジャーに行くのを星野さんはどう見ているのか」。
星野SD「ポスティングでもFAでも、みんな帰ってこない。帰ってきた時にはプレーできない、なんて日本のファンに失礼だ」。
武「ボクは2000年から米国、フランスと渡ったけど、日本の競馬がすばらしいことに気が付いた。また日本を盛り上げなきゃという気持ちになった」。
世界の舞台で3年間戦った武は、昨年日本に完全復帰し、2年連続で年間最多勝の記録を塗り替える大活躍。プロ野球界でも、選手の流出だけでなく還元はできないのか。星野SDが持論とするレンタル移籍、期限付きトレードの理念と重なるだけに、競馬界でそれを実践した武豊に共感した。
もっとも、今オフのポスティングを球団に申請する井川は、ルール改正以前と切り捨てた。「ポスティングはもちろんダメ。ダメだけど、よしええやないかという気持ちに周りをさせられるか。もっと貢献してからじゃないとな」。できれば笑顔で送り出し、そしてたくましくなって日本に戻ってくる姿を見てみたい。そんな思いから、夢見る井川に2重のハードルを課した。【町田達彦】
[2004/12/22/09:35 紙面から]
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