阪神岡田監督「新庄乗せるな」徹底封じ令
新庄を抑えろ! 阪神岡田彰布監督(47)が23日、虎投陣に日本ハム新庄剛志外野手(32)に打たれないことを厳命した。2人はこの日、大阪市内のホテルで行われた運動具メーカー関係者の結婚披露宴で顔合わせ。岡田監督は交流戦での対戦を見すえ「絶対に乗せてはいけない選手」とお祭り男に要警戒マークをつけた。そこでキャンプ中の練習試合やオープン戦3試合での徹底封じを指令。虎投への自信を失わせ、本番では日本ハムから貯金を稼ぐ意気込みだ。
披露宴で新婦とおどける新庄の笑顔を見ると、岡田監督には悔しいあの光景が浮かんで来た。「オールスターでやられたからなあ」。全セの指揮を執った昨年長野での球宴第2戦。福原−矢野の阪神バッテリーが、まんまと球宴史上初の本盗を決められ全セは連敗した。この日大阪市内のホテルで開かれた運動具メーカー関係者の結婚披露宴での対面は“あの夏”以来。会話こそ挨拶程度だったが、岡田監督には決意するものがあった。交流戦を見据え、虎投陣に対して徹底的した「新庄封じ」を厳命したのだ。
「おいしい所とか目立つ所とか、ここ1番で勝負強いよね。特に短期決戦とかでは、絶対に乗せたらアカン選手よ」。
岡田監督が「チームが乗っていけるかどうかの分岐点」と位置付ける36試合の交流戦。その大事な初戦、5月6日の相手こそ新庄の日本ハム(札幌ドーム)だった。短期決戦では「お祭り男」を乗せてはいけない鉄則がある。もし新庄を調子づかせて日本ハム戦6試合に苦戦すれば、ペナント脱落も想定される。逆に日本ハムを叩いて貯金を稼げば、V奪回は一気に加速する。昨年までは“可愛い阪神の後輩”だったが、今年は“敵”。指揮官はすでに攻略法も練っていた。
「乗ったら余計に打つもんな。最初にヒットが1本出たら、2本、3本と出る選手やからね」。
今年も春季キャンプ中の2月11日(宜野座)と同13日(名護)に、日本ハムと練習試合を2度戦う。今年の甲子園開幕ゲームとなる3月10日にも、オープン戦が組まれた。ならばその3試合を有効活用しない手はない。本来なら調整目的の試合のはずだが、1打席目から厳しく攻める。徹底的に抑えて、一気に交流戦本番への自信を喪失させようというのだ。昨年はメジャーから凱旋(がいせん)した2月の練習試合で、福原が左翼線二塁打を許したが、今年なら“罰金”だ。球宴で本盗された教訓も生かし、開幕前から“新庄潰し”を実行に移す。
「キャンプでは、スコアラーも色んな情報を集めてきてくれるやろ」。
交流戦に備えてパ・リーグにも派遣する007にも、新庄マークを発注した。岡田監督の準備もぬかりはない。思えば昨年2月のキャンプ時は「新庄を抑えても自信にならんとちゃうか?」と発言。だがチームをプレーオフまで導いた驚異の新庄パワーに成長を感じ取り、危機感を抱いたことは間違いない。早春の2月から、3か月先を見越して火花を散らす虎投VS新庄のガチンコ対決。楽しみが増えた。【松井清員】
[2005/1/24/09:47 紙面から]
写真=知人の披露宴に出席した新庄は新婦と笑顔
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