スペンサー、進化する大物助っ人!?
阪神岡田彰布監督(47)が10日、シェーン・スペンサー外野手(32=メッツ)のスロー調整に危機感を募らせた。太めの体形にダイエット指令を出していたが、宜野座キャンプ第3クール初日のこの朝の体重測定では減量どころか2キロ増の110キロ。打撃もやや上向きながら63スイングで5発にとどまるなど岡田監督もシビレを切らせた格好だ。対照的に右翼のライバル桧山進次郎外野手(35)は絶好調。開幕ライトは果たして?
スペンサーを見つめる岡田監督の表情は渋かった。ランチ特打で63スイング中、サク越えは5発。うち1本は左中間場外の道路に着弾する135メートル弾もあった。だがその他の打球は右方向へのミート中心とはいえ迫力に欠け、打ち損じも多発。キャンプ10日目を迎えたが、いまだ6本が最高で2ケタのサク越えもない。ペースの上がってこない新助っ人に、ゆっくり構えていた岡田監督も危機感を募らせていた。
「スペンサーはちょっとはようなってるけどな…。今のままじゃあかん…。今のままじゃ困るよ…」。
これまでは「徐々に慣れていけばいい」と温かい目で見守ってきた。だが我慢も限界に達する体調管理不足が、この日早朝の散歩で発覚した。体重測定した目盛りは何とチーム最重量の110キロ。3日の測定で108キロを計時し、岡田監督からダイエット指令が出た矢先の2キロ増だった。これで球団が公式発表したベスト体重96キロからは14キロのオーバー。「だれか酒でも飲ませたんちゃうか?」。岡田監督はジョーク交じりに話したが、目は笑っていなかった。
左内転筋を痛め、7日からは走塁系の練習や守備練習は行っていない。これが減量どころか増量を導いていることは否定できない。しかも前任の背番号41・伊良部そっくりの太め体形は、マッチョ桧山と並んでのランチ特打で際立った。
「桧山は放ったらかしやけど、順調やなあ。自分のペースを知ってるよ」。岡田監督はサク越え11発を含み、安打性を連発した背番号24を絶賛。その目に映る右翼ポジション争いは、明らかに“桧山リード”だった。
だが肝心のスペンサー本人に、焦りは感じられない。「足はだいぶよくなってる。今は全体練習に参加できていないけど、ペースを崩さずにやりたい」。クールに話す表情は、指揮官の心配もどこ吹く風。あくまでメジャー流、自分流の調整で開幕に合わせるつもりだ。「大丈夫! シーズンの頭にはベストに行くから」。本当にこの言葉を信じていいのか。岡田監督でなくても、不安になる。【松井清員】
[2005/2/11/12:43 紙面から]
写真=ランチタイム特打でバッティングするスペンサーだが、お腹付近はポッテリ…
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