阪神中村泰、横浜打線を4回無安打0封
<オープン戦:阪神1−1横浜>◇8日◇西京極
先発枠争いが激しい阪神投手陣に、また新たな候補が現れた。3年目の中村泰広投手(26)が、8日の横浜戦(西京極)に先発して4回を無失点。1四球を与えただけの無安打投球で、昨季苦手とした横浜打線から4三振を奪った。先発陣入りとなると微妙だが、谷間を任せるには十分、合格点。「先発8人構想」も持つ岡田監督にすればシーズンの秘密兵器になれる左腕の出現は大歓迎だ。
174センチの小柄な体がテンポよく弾んだ。中村泰が短い間合いで、横浜打線に考える余裕を与えない。4回2死、多村に四球を与えるまではパーフェクト。最速139キロにとどまったが、球速以上に打者の手元で伸びて見えた。
圧巻は初回2死からの3連続三振だ。昨季3割40発の多村を得意の内角スライダーで空振りに仕留めた。2回はウィットを追い込んで内角直球で空を切らせ、続く村田は内角低め直球で見逃し。堂々とクリーンアップを切り捨てた。昨季は対戦チーム別防御率5・04と苦手とした横浜打線を4回ノーヒットに封じたのは価値がある。
オープン戦、公式戦を通じて初の先発にも、気負いはなかった。「中継ぎの1イニング目と思って投げた。きわどいところを狙うよりも、自分のボールを投げていった」。昨季は春季キャンプ中に左ひじを痛めて出遅れ、1軍登板はわずか5試合に終わった。
「生き残りが厳しいんでチャンスをモノにできてよかった。(先発と中継ぎ)どっちがいいというより、とにかく1軍にいたい」。
ローテーションは6人枠だが岡田構想では谷間も入れて8人は先発できる投手を用意したい構えだ。とはいえ選手は6人の“定位置”を狙う。太陽、江草ら当落ラインにいる選手が多い現状に久保投手コーチは「1軍がダブつく? 後は監督に聞いて下さい」とニヤニヤだ。
「シーズンの先発? 当然、十分に可能性はあるよね。これから考えてみる。迷う? 当然。本人も自信つけたんじゃないかな」。岡田監督も絶賛しながら起用法には言葉を濁した。
この日のように多村、村田ら右打者を封じられるなら、谷間の先発、ロングリリーフとしても起用できる。中継ぎを含め3役をこなせるマルチ左腕が、シーズンの秘密兵器に名乗りだ。【浜田 司】
[2005/3/9/09:27 紙面から]
写真=阪神先発の中村泰は横浜打線を相手に4回をノーヒットに抑えた
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