今岡で連敗脱出!トラ5割復帰3位浮上
<阪神6−1広島>◇4日◇甲子園
やっと連敗ストップです。阪神は1回、広島先発高橋の立ち上がりを攻め、四球で連打で1死満塁。5番今岡が右中間に走者一掃の先制二塁打を放ち、試合の主導権を握った。今岡は2回にも満塁で押し出しを選び、この日4打点。4月27日中日戦以来、1週間ぶりの白星をチームに運んだ。3回以降、だめ押し点を取れなかったことは気にいらないが、ぜいたくは言うまい。勝率5割に戻し、3位にも浮上し、再スタートや。
お立ち台から引き揚げてくると、初先発初勝利のブラウンが報道陣に囲まれていた。その様子をチラリと見て、今岡が言う。「今日はブラウンが初めて勝ったからね。さっき(お立ち台で)しゃべった通り。僕はもういいよ」。連敗脱出の立役者は、笑顔でロッカールームに消えていった。
初回、四球と連打で1死満塁。広島高橋の外角高めシンカーを軽く振り抜くと、打球はライナーで右中間を破った。走者一掃の適時二塁打。3点を先制し、連敗中の重圧を和らげた。
「ストレスがたまりまくっていたので、ホント気持ち良かったです。打つことしか考えていなかった」
7点リードから逆転負けした4月28日の中日戦から5連敗。チームは窮地に追い込まれていた。今岡自身もギリギリの状態で戦っていた。4月26日の中日戦で左足くるぶしの外側に死球を食らい、周辺がはれあがった。翌27日、試合前の甲子園。グラウンドから姿を消した。歩いても足をかばうほどの激痛のため、ダッシュなど走塁練習はすべて回避。ファンの目の届かない室内練習場で、痛みに耐えながらキャッチボール、打撃練習を行った。それでも試合になると、内野ゴロでも全力で走った。
「足のはれ? ……。シモ(下柳)さんも藤本も抜けてるしね。こういう時こそオレが頑張らないとね」
4月27日から5月3日までの6試合、21打数8安打で打率3割8分1厘。連敗中に2度、猛打賞をマークするなど気を吐いた。この日の2回には、新井の痛烈な三塁線へのゴロをダイビングキャッチ。美技でブラウンをもり立てた。その裏の打席では押し出し四球を選び、この日は4打点。通算24打点はチームトップ、リーグ2位だ。
30歳で迎えた05年。これまで以上に体のケアには気を使う。練習の前後にはトレーナー室のドアをノックするのが日課だ。腹筋部と背筋部に電極を当てて、周辺の筋肉をほぐしている。
「疲れも(昔に比べて)取れにくくなってきてるからね。打ったり投げたりするのに大切な場所だし」
疲れても痛くても、毎日、出場し続けることがチームへの貢献になる。選手会長は背中で虎を引っ張っている。
1週間ぶりの白星で勝率は再び5割へ。岡田監督のほおも自然と緩む。
「打つ方で点が入らなかったから。今岡が打ってくれて緊張とかプレッシャーをはね返してくれた」
6日から交流戦が始まる。同監督の言う「乗っていけるかのどうかの大事な時期」を前に、1つでも貯金をしておきたい。今岡がお立ち台で叫んだ。「交流戦まであと1試合。また今岡コールを聞けるよう頑張ります」。連勝ではずみをつけて、新庄が待ち構える札幌にさっそうと入りたい。【酒井俊作】
[2005/5/5/09:03 紙面から]
写真=抜けた、抜けた。1回裏1死満塁、右中間を破る先制3点適時二塁打を放つ今岡
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