シーツ連発!山本昌を最短2回0/3KO
<中日11−7阪神>◇9日◇ナゴヤドーム
暗転にかすんでしまいそうだが、その前の猛攻も忘れてはならない事実だ。天敵中の天敵、山本昌を速攻でKO。襲ったのは、広島時代からアレルギーのない阪神3番シーツだ。
「早い回に得点できてよかったよ。次もいくよ」。赤星三振、鳥谷がストレートの四球で巡ってきた初回だった。外角から中に入ってくる初球のスライダーをジャストミートした。虎党陣取る左翼席に、先制の2ラン。戻ってきたベンチで鼻息を荒くしながら、そう宣言。次打席も狙って、現実のことにした。
2回に1点を加えた後の3回だ。先頭打者で、今度はカウント2−1からの速球をはじき返した。センターバックスクリーン下に白球が弾んだ。今季3度目の1試合2発、後半戦の12試合だけで7発目の乱れ打ち。量産態勢の3番打者に続き、金本、今岡の連打で5点目をもぎとり、山本昌をマウンドから引きずり降ろした。
2回0/3。ナゴヤドームの山本昌を3回途中の5得点でKOしたのは、98年の同ドーム開設以来、最短の出来事だ。立役者のシーツは広島時代を含めた3シーズンで37打数16安打、打率4割3分2厘とチームの苦手左腕を打ち砕いている。
「2本ともいい当たりだった。でもチームが負けてしまっては意味がない。早く切り替えて、明日からも打たないといけない」。
会心の手ごたえを、丸ごと覆い尽くすような悪夢。逆転負けに、シーツの表情は強張った。他にもうつむきかげんの野手陣を、正田打撃コーチは鼓舞するように話した。
「下を向く必要はない。山本昌を攻略したのも、この試合のこと。シーツだけじゃなく各打者が向かっていった結果。大事なのは、負けた後のこれから」。
序盤5回までに12安打7得点。それでも勝てないことがあるのが野球だが、進むべき道は、打ち続けることしかない。【町田達彦】
[2005/8/10/09:27 紙面から]
写真=4回表、金本の左翼線二塁打で本塁を狙った一塁走者シーツだが捕手谷繁のボールの入っていないミットによる空タッチでアウトと判定される。球審は渡田
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