コーチ陣世代交代、36歳久慈引退入閣へ
阪神が久慈照嘉内野手(36)に対し来季のコーチ登用を検討していることが8日、明らかになった。同日、大阪市内のホテル阪神で岡田彰布監督(47)やフロント幹部が編成会議を開き、来季のチーム編成を討議。鳥谷、藤本の成長などで出番の限られる久慈にコーチポストを用意し、指導者としてチーム強化に携わる道を用意することが確認された。久慈自身は現役への固執があり最終的には意思を尊重するが、内野のスペシャリストを育てる次世代コーチとして就任を要請する。
阪神がコーチ陣の世代交代を推し進める。92年新人王で、現代の牛若丸と異名をとった内野の名手、久慈のコーチ就任を検討していることが分かった。この日の編成会議で、久慈の去就について球団内で確認。今季の優勝争いを花道に、内野守備コーチとしての入閣を勧めることになった。
久慈はプロ14年目の今季、開幕1軍メンバーに連なった。鳥谷、藤本ら二遊間の守備固め要員としてベンチ入りしたが、レギュラー2人の急成長もあり出番は減少。2度の1、2軍入れ替えを経て現在も1軍入りしているが、公式戦出場は2試合に止まる。
「選手もそうですが、指導者の人材もチームの戦力。次代を見据えて、コーチの育成も図っていかないといけない」。球団首脳は、コーチ陣若返りの必要性を訴える。阪神は昨季中にも久慈にコーチ兼任を打診、本人が現役一本にこだわって拒んだ経緯がある。
昨年引退を決意した八木(評論家)にもコーチ就任を要請したように、85年優勝メンバーに次ぐ若い世代からコーチ候補を探していた。内野守備部門に関しては92年入団の久慈がまさに適任者だ。
チーム編成上、来季はさらに出番が限られることが予想される。現役としての残留は厳しいが、内野守備やバント、走塁などの高い技術には定評がある。指導者としてチームに留まり、岡田監督を支える役割を担わせる。1、2軍のポストは流動的ながら、誕生すればトレーニング部門を除いて最年少のコーチとなる。
課題は、久慈本人に現役続行の意欲が強いこと。今季中も親しい関係者に「まだ1軍で試合に出て、働ける自信はある」などと話している。他球団に移籍してでも現役にこだわる場合には意思を尊重することも、球団内で確認している。
久慈は阪神、中日で長く遊撃のレギュラーを守り、03年から古巣に戻った。
[2005/9/9/09:36 紙面から]
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