虎自滅…あぁ連夜の10失点/日本シリーズ
<日本シリーズ:ロッテ10−0阪神>◇第2戦◇23日◇千葉マリン
これじゃJFKを投入できへん! 1回裏に今岡の悪送球で先制点をプレゼントし、3回表無死一、二塁では藤本が2球バント失敗した揚げ句に一邪飛。6回裏には先発安藤と2番手江草が3被弾を喫し、またも切り札を使うことができなかった。打線はロッテ先発渡辺俊に軽く牛耳られるわ、2試合連続2ケタ失点はシリーズ史上初だわで、虎はいいとこなし。2年前と同じ連敗スタートで、シリーズでは敵地で6連敗。甲子園に戻り、原点に立ち返るしかない。
ロッテのがい歌がもれ聞こえる三塁側ベンチ裏で、岡田監督は声を荒げた。
「またJFKが投入できなかった? なるかいな、こんな展開で!」。
前夜の1−10に続く0−10大敗。2試合連続2ケタ失点は、日本シリーズ史上初という屈辱だ。帰りのバスへ乗り込む直前には、ファンからメガホンやペットボトル、ライターまで投げ込まれた。温かいファンは「千葉に帰って来いよ」と叫んだが、響きはむなしい。JFKを宝の持ち腐れにしたのは“自滅”という最悪の悲劇だった。
◆ああ今岡が 初回2死三塁。安藤がサブローを平凡な三ゴロに仕留めたが、今岡が一塁悪送球。簡単に先制を許した。
前日の敗戦後「明日は先制点を取りたい」と話していた岡田監督は「こっちが先に点を取らなアカンところが逆や」と怒り心頭だ。
◆ああ藤本が 打線は3回に渡辺俊をとらえ片岡、矢野の連打で無死一、二塁の好機をつくった。だが藤本が空振り、ファウルで2度、送りバントに失敗。結局一邪飛に倒れ、無得点に終わった。
「チャンスは少なかったけどあそこでバントを決めとけばだいぶ違うのに」。岡田監督には悔やみきれない攻撃となった。
◆ああ安藤が 2失点で踏ん張ってきた安藤だが6回、サブローを2−0と追い込みながら粘られて2ラン。決定的な4点目を失った後、フランコにも連発をされ、6回途中6失点KOされた。
「次にどっちが点を取るかの場面。2ランが痛かった」と岡田監督。2点差のままなら、7回からJFK投入の予定だっただけに痛い。本来第2戦先発は下柳が妥当とみられていた。だがパ・リーグ時代の千葉の相性は0勝3敗4Sで防御率6.75。本人の甲子園登板希望も踏まえ、安藤を立てた。だがこれでセ最多15勝左腕は、第3戦1度きりしか登板できない可能性も高まった。
打線は渡辺俊に4安打完封されて2試合で1得点、まだタイムリーがない。投手陣も2試合で7被弾20失点の壊滅状態だ。「勢いというか、こっちの流れは全部悪い」。シーズンの「猛虎」の姿は影も形もない。
だが指揮官は最後に声を張り上げた。「甲子園に戻ってからや!」。島野総合コーチも「ロッテには勢いがある。でもこのままなら恥かくぞ。甲子園でやらんと!」と声を大にした。25日は甲子園に帰って第3戦。聖地での日本一胴上げは夢と消えたが、03年も福岡で連敗後、甲子園で3連勝した。熱狂的ファンから力をもらい、本来の姿に戻れるのが甲子園だ。24日は全体練習。もう1度自分自身を見詰め直し、逆襲の牙を研ぐ。【松井清員】
[2005/10/24/09:39 紙面から]
写真=1回裏2死三塁、サブローの三ゴロを今岡は一塁へ悪送球
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