阪神希望枠・岩田、井川へ弟子入り志願
井川さん、残ってください! 18日行われた大学・社会人ドラフトの希望入団枠で阪神に指名された関大・岩田稔投手(22)が、井川への弟子入りを志願した。制球力アップのため、井川の強じんな下半身に着目。メジャー移籍を目指す先輩左腕の残留を希望した。一方、岡田監督は岩田について、先発6番手を争わせる方針を明かした。
端正な顔が少し紅潮していた。ドラフトが始まる30分前から関大の大阪・千里山キャンパスの一室にスタンバイ。野球部の同僚に冷やかされながら、リラックスしてその時を待った。テレビで自分の名前が読み上げられると満面の笑みを浮かべた。
「小さいころから野球をやっていたが、タテジマを着るのは初めて。ワクワクしています。早くチームに加われるように頑張ります。自信? はい」
8日に阪神入団を表明していたが、感慨はひとしおだった。ただ、その喜びに浸っているばかりではない。即戦力左腕の目線は早くも来春に向けられていた。「開幕1軍を狙います。チームに貢献できるように勝ち星を重ねていきたい」と口元を引き締めた。
そのために下半身強化をテーマに挙げた。注目したのはエース井川。「下半身がすごくデカい。あれだけ大きければコントロールも安定するでしょう。トレーニングの仕方とか、聞きたいことは山ほどある。このオフは走り込んで故障のない体をつくりたい」。関大の土佐秀夫監督(59)も「井川タイプと思っている。必ずやってくれると確信している」と目を細めた。
ただ井川はメジャー移籍問題を抱えている。12月2日の第1回交渉から、一歩も引く気配がない。「面識はないですけどね。残ってほしい? はい」と岩田。最速150キロの直球と縦のカーブ、カットボールが武器だが、井川のチェンジアップのような抜き球の習得にも意欲を見せる。それだけに先輩左腕の動向を気にしていた。
岡田監督は「先発6番手を争ってほしいな」と期待した。伝え聞いた岩田は「うれしいですけど、まだちょっと分からないですね」と苦笑い。糖尿病とも闘う不屈の左腕が、プロ人生のスタートを切った。【柏原誠】
[2005/11/19/11:21 紙面から]
写真=阪神から希望枠で指名を受け、ガッツポーズで喜ぶ関大・岩田稔投手(中央)
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