球児、骨髄移植のドナー登録呼びかけへ
血液腫瘍(しゅよう)を発症し、骨髄移植が必要な高知・土佐高校野球部の元エースの戸田浩司さん(19=高知大1年)を支援するため、阪神藤川球児投手(25)が8日、ドナー登録を呼びかけるなど協力をかって出た。高知県の高校野球連盟関係者からサポートを要請されて快諾したもの。またこの日、地元高知県の施設に車椅子50台を寄付することを明らかにした。
藤川は神妙な口調で切り出した。血液腫瘍(しゅよう)で、骨髄移植が必要な戸田さんに、何とか手を差し伸べてあげたい。今の自分に何が出来るのか、真剣に考えている。
ドナー登録を呼びかけるとか、考えてみたい。ヨメさんも興味があるみたいだし、家族と相談してになるけど、少しでもできることがあればやりたい。(戸田さんには)がんばって欲しいと思う」
難病と戦う青年の存在を知ったのは、3日前。母校の高知商で監督だった正木陽さん(45=現同校野球部顧問)からの電話でだった。日本を代表するセットアッパーに成長し、知名度も発言に影響力もある球児に、協力してもらいたいという申し入れだった。球児はすぐに請け負った。
「できることがあれば手伝います。メッセージを送るとか、そういう活動ができたらいいなと思う。高知県の高校野球連盟でも(呼びかけに)がんばっているみたいなので、ボクもがんばらないと」
自分が育ち、プロへの道筋を作ってくれたのが、高知の野球界だった。戸田さんは名門土佐高でエースとして活躍。学校は違い、年も離れている後輩だが、共感できる要素は大きかった。病に苦しみ、それを救おうと懸命に活動する故郷の仲間…。球児がサポートを拒む理由は、どこにもなかった。
高知県では昨年12月に「戸田浩司君支援会」が立ち上がった。1カ月で147人が新規にドナー登録をするなど、成果は着実にあがっている。だが戸田さんの場合は白血球の型が特殊で、まだ適合する登録者は見つかっていない。支援会では「必要なのはあと8万人」と活動の広がりを求めている。
球児の協力態勢には「戸田君だけでなく、国内で3140人とされる患者のためにも藤川投手に呼びかけてもらえたらありがたい」と受け止めた。支援を広げるため、球児がこん身のストレートを世間に投じる。【町田達彦】
◆本件に関して詳しい問い合わせは「戸田浩司君支援会」事務局 電話090・4780・3561まで。
[2006/1/9/16:14 紙面から]
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