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今岡先制打!ノムさんに強烈パンチ

試合前、今岡誠(左)は野村克也監督に挨拶する(撮影・宮崎幸一)

<オープン戦:阪神4−0楽天>◇7日◇甲子園

 甲子園に返ってきたノムさんを返り討ち? 阪神は7日、今季の甲子園初戦で、野村克也監督(70)率いる楽天とのオープン戦に完勝した。両チーム無得点で迎えた6回、今岡と桧山が猛打をふるい、4点を奪取。野村楽天の「初勝利」を阻止した。01年12月に阪神の監督を辞任後、初めて指揮官として甲子園を訪れたノムさんに、昨季Vチームの底力を見せつけた。

 セ・リーグのお荷物とまで言われた「ダメ虎」の姿は影も形もない。5年ぶりに球界にカムバックした知将の前で虎戦士が躍動した。0−0の均衡が破れたのは6回。赤星、シーツの連打で1死一、三塁。ここで今岡に打席が巡る。カウント0−2から楽天谷中の外角低めライダーを確実にミートし、先制の中前適時打を放った。

 「あそこは走者をかえすことだけだね。だんだん良くなっている」。昨季、147打点を挙げ、タイトルを獲得した勝負強さは今季も健在。確執が表面化したこともある野村監督の前で、今季の初打点を挙げた。その心中は? だが、今岡はあえて真意を語らなかった。

 「あの時(野村阪神監督時代)はレギュラーじゃない。実績がなかったし、決して回り道ではなかった。モノの見方や考え方が変わったし、勉強になった」

 野村監督の阪神2年目だった00年は40試合の出場にとどまり、長い2軍暮らしを余儀なくされた。だが、主力に成長し、辛い日々も振り返れるようになった。この日も試合前、打撃ケージ横にいた野村監督にあいさつ。笑顔を見せていた。

 阪神の「暗黒時代」を支えた桧山もまた、恩師のもとに出向き、しばしの談笑に興じた。

 野村監督 (右翼争いが)大変やなあ。

 桧山 競争社会ですし。

 その桧山が、先制打を放った今岡に続いた。1死一、二塁で谷中のフォークをひと振り。勝負を決める3号3ランを、豪快にバックスクリーンに運んだ。

 「いいスイングで球をとらえられた。シーズンで打ちたいなあ…。まあ(結果が)出たら自信になる」

 今春キャンプでは、従来より構えたときのバットのグリップ位置を高くした。「背筋が丸くならんようにね」。スムーズに最大限の力を球に伝える打撃フォームに微修正し、結果に結びつけた。36歳ベテランがオープン戦出場3試合で3発。岡田監督も「今年は(仕上がりが)早い。このままどこかで打ち込ませて、開幕OKみたいなスイングや」と高く評価。かつての指揮官にも「恩返し弾」を放ち、周囲には強烈なインパクトを与えた。

 「種をまき、水をやり…」が名将の口癖だった。野村監督が阪神を去ってから4年3カ月の歳月が流れた。今や「種」は大輪の花を咲かし、野村楽天の「初勝利」を阻んだ。

[2006/3/8/09:17 紙面から]

写真=試合前、今岡誠(左)は野村克也監督に挨拶する(撮影・宮崎幸一)


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