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金本、初実戦でギア全開“よくなった”

<オープン戦:阪神13−2ヤクルト>◇11日◇甲子園

 今年のアニキは滑り出しから本気だ。阪神の主砲金本知憲外野手(37)が11日ヤクルト戦で今季初実戦をこなした。四球の後に2打席凡退と快音は響かなかったが、「真剣に打ちにいった。これからも結果を求める」と公式戦さながらの気構えだった。3月31日開幕戦からの全開をにらみ、真剣勝負で仕上げていく。

 金本は目を見開いて、投球に対した。「試合慣れ」の概念は捨て、初球から「スキあらば打つ」の心境だった。序盤からの猛攻で打順の巡りがよく、予定を上回る3打席に立った今季初実戦。シーズン同様の真剣勝負を決め込んでいた。

 「最初からヒットを打ちたい、できればホームランを打ちたかった。結果を出したいとね。その方が早く仕上がるだろうし」

 初回、2回、そして4回と、いずれも2球目までストライクを見逃した。だが例年のように「実戦の球を多く見よう」という狙いではなく「久しぶりで手が出なかっただけ」。3球目以降も「意外とフォークや落ちる球を見極められたのが収穫」と、仕留める球を必死に待っていた。

 初回は四球を選んだが得点には結びつかず。2回は遊撃右へのゴロでチャンスをつぶす併殺打に倒れた。4回には左翼後方に打ち返したがフェンス手前で捕球され、打線の猛爆に1人乗り遅れた格好にはなった。それでも「いい練習になった。これからも結果を求めていく」と鼻息を荒くした。

 意識改革をしたのは、流れに従ってのものだ。体調の良さとは裏腹に、キャンプ中盤から打撃は迷走。「中学生のよう。力任せに振っているだけ」と本来のスイングを見失っていた。オープン戦の1軍本体を離れた打ち込みで上昇。「ここにきてよくなってきた。だから(初実戦から)打ちにいった」とギアを真剣勝負に切り替えた。

 今日12日の巨人戦(甲子園)14日の日本ハム戦(東京ドーム)でも、擬似本番を仕掛ける。「速い投手なら速球を待つ。いい変化球の投手ならその球を打つ。例えば(藤川)球児となら速球を狙っていくよ」。相手の最も得意な球に照準を絞って打ち抜く。開幕8戦目に連続フルイニング出場の世界記録更新がかかるシーズン。いきなりトップスピードで突入する設計図を描いた。【町田達彦】

[2006/3/12/10:51 紙面から]


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