藤本、猛打賞!射止めた開幕2番
<オープン戦:阪神5−2巨人>◇12日◇甲子園
絶好調の阪神藤本敦士内野手(28)が開幕戦の「2番スタメン」を確定させた。12日、甲子園での巨人戦で2番に座り、センター方向に3安打の固め打ち。3月31日のシーズン開幕、ヤクルト戦は左腕の先発が予想されるが、それでも1番赤星、2番藤本のオーダーで臨むことが確実になった。昨季は関本との併用の上にシーズン途中で2番の座を鳥谷に譲った藤本が、著しい成長で上位打順を奪い返した。
スコープをのぞき込むように相手投手の後方にヒットゾーンが見えている。藤本はそこに打球をはじき返すことだけを考え、快音を奏でた。オープン戦8戦連続安打は、2度目の3安打固め打ち。本拠地での伝統の一戦を猛打ショーで飾り、3・31開幕戦の2番スタメンを揺るぎないものにした。
「意識してセンター方向に打っている。引っ張ろうなんて考えていません。今のいい状態を、どれだけ続けていけるかです」
新助っ人とルーキーと旧知の相手を、まとめて打った。初回に巨人グローバーの足元にたたきつけたゴロは遊撃手のグラブを弾いた。四球の1番赤星に続き、無死一、三塁の先制機を作った。6回に新人福田、8回にセットアッパー久保の頭上にそれぞれライナーを飛ばした。6回は追加点の起点となり、8回はダメ押しの3点目を挙げる適時打。どれもが意味のあるHランプだった。
力ないポップフライ。そんな代名詞とはおさらばだ。昨季までの不振時は簡単に打ち上げる凡退が目立った。原因は上体の開きと、左半身の押し込み不足。左手の握力を鍛えるトレーニングや、投手に背中を向けない打撃フォーム、通称「ゴルゴ13打法」の習得に励んだ。昨季6月に2番から8番にまわされた屈辱が、鍛錬の原動力になった。
「ずっと調子がいい。打撃に関して、一番変わったのは藤本やないか。2番? 開幕オーダーはある程度決めているけど言わないだけや」。この日で決心したわけではない。オフからキャンプでの必死な姿を見守ってきた岡田監督が、チラリとほのめかした。「鳥谷1番、赤星2番」の理想型を掲げてきたが、藤本が成長すれば昨季開幕と同じスタイルで丸く収まる。ゴルゴ藤本が開幕2番の標的を射止めた。【町田達彦】
[2006/3/13/09:21 紙面から]
写真=6回裏、藤本は中前安打を放つ
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